出版社内容情報
小・中学校でのいじめや不登校、校内暴力などの問題、青少年の非行の増加、職場のハラスメントやうつ病などの精神疾患で休職する社員の急増、凶悪犯罪の増加など、共通して人間関係の希薄さや人間不信に起因して発生しているところに特徴がある。
こうした社会問題の背景には、少子化・核家族化の進展による世代間コミュニケーション・ギャップのほかITの普及、企業の成果主義、派遣労働、非正規社員の急増がある。
人間関係の基本は、自分の意見や考えを一方的に主張することではなく、相手を尊敬し、相手の気持ちに配慮して話を進めることである。しかしながら、社会に出て仕事を行っているビジネスマンのなかには、コミュニケーションの取り方の難しさを感じ、悩んでいる人を見かけることが少なくない。
本書において、全体をとおして、人間関係の重要性は、「相手の存在を認めること」、「コミュニケーション不足によってストレスをため込まないこと」「TPOをわきまえた自己表現ができるようになること」を念頭に置いて論述した。
目次
第1部 コミュニケーション・スキル(コミュニケーション概論;コーチング;ロジカル・シンキング;プレゼンテーション;アサーション)
第2部 職場の人的トラブルとコミュニケーション(ハラスメント被害の急増とその背景;職場の人的トラブル防止策;評価とコミュニケーション)