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出版社内容情報
若者の消費スタイルが変化している。その理由を若者の強い「劣等感」に見いだし、劣等感の形成過程と経済への影響を、独自調査をもとに詳しく分析。新しい「世代論」を提案する。
内容説明
強烈な「劣等感」をもつ新たな世代の誕生をレポート。賃金が増えても、消費を増やすことはない―独自の大規模調査をもとに、若者の「買わない心理」の深層に迫る。
目次
第1章 嫌消費の時代
第2章 嫌消費世代の登場とプロフィール
第3章 嫌消費の要因は世代特性か、低収入か
第4章 世代論はどこまで有効か
第5章 嫌消費世代のマインドと市場攻略
終章 未来の消費社会
著者等紹介
松田久一[マツダヒサカズ]
ジェイ・エム・アール生活総合研究所代表取締役社長。日本マーケティング研究所代表取締役社長を兼務。1956年兵庫県生まれ。1980年、同志社大学商学部卒業後、日本マーケティング研究所入社。情報家電産業及び食品、日用品業界でのリサーチ、マーケティング及び戦略経営の実務を経験。現在では実務のかたわら、政府や自治体などの経済関係の専門委員も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
30
ブックオフで題名に惹かれて購入したものの、期待はずれ。著者は1979年から83年に生まれた世代をバブル後世代と名付けて、彼らが嫌消費世代と認定する。背景には長引くデフレや将来不安に加えて、他者依存の消費意識があるという。だが、ベースとなる調査はネットアンケートでサンプル数も2000強。これではあまり説得力はないですね。世代内での差異が広がり、世代論そのものが成り立たなくなっているようにも感じます。2018/01/24
阿呆った(旧・ことうら)
18
◆消費を嫌う世代は小中学校の頃にバブル崩壊体験をした世代◆低収入者より、300-400万のサラリーマンに嫌消費がみられる◆嫌消費世代は『顕示欲や同調志向強く、劣等感が強い』◆この世代は海外旅行、家電、車に興味なし。収入はあるが消費しない。◆彼らは『日常性、必需性、ローリスク』の分野である程度消費する。彼らは『足並みを揃えて買わない』世代◆彼らは終身雇用の崩壊、年金問題、昇進しにくい、先が見えない状態に長くさらされている。ネットの発達で、他人の口コミに大きく揺るがされる世代。当然の帰結だと思う。2016/06/30
ず〜みん
6
「嫌消費世代」と言われることすらもはや懐かしい。消費どころか生活必需品でさえフリマアプリで譲る、譲ってもらうというのが当たり前で、無宗教であるはずの日本において、行動はまるで修行僧のようだとプレゆとり世代の私は感じている。ただ、今の10代の若者は「個性的だ」と言われるのが屈辱と思う画一化の世代なので、彼らの世論に上手く取り入れば「みんなが持っているから持ってないのは不安」という性質に結びついて売ることができるような市場が構築できるのかもしれない。2023/06/22
マープル
6
わたし自身はいわゆる団塊ジュニア世代に相当するのだが、ここで「嫌消費」の世代とされる今20代後半世代の感覚はまさにリアルなものだ。しかし一方で、これは若者バッシングの新たな一変奏に過ぎないのではないかとも思う。というのは、ここ数年、打ち続く不況のなかで内需関連産業で期待されていた団塊世代が、思いのほか「金を使わない」ことがだんだん分かってきたため、そのスケープゴートに若者が使われているように思えて仕方がないからだ。人口も多く、金も持っている団塊世代が車も家も最新家電も買えばいいじゃないか!って暴論かねぇ?2010/05/16
ophiuchi
5
「進化した消費者」みたいな話かと思ったが、ネガティブに捉えられていて意外だった。2013/12/09