内容説明
哲学の礎を築いた古代ギリシャ。広大な領土を治めた古代ローマ。これら地中海地域で生み出された神殿や建造物、神々の彫像は、ひとつの「美の起点」とされ、豊饒な神話とともに、多くの芸術家に多大なインスピレーションを与えた。ゆえに、ギリシャ・ローマを知ることは、「西洋」の核に触れるに等しい。
目次
ギリシャとローマ、2つの古代文明を知る。(西洋文明の礎、古代ギリシャの歴史とは?;1000年を超える、ローマの栄光に触れる。;ひと目でわかる、ギリシャ・ローマ勢力図。;対比で理解する、古代ギリシャと古代ローマ;英雄・皇帝18人の、知られざる横顔。)
古代の息吹をいまに伝える、英知の結晶たる遺産たち。(パルテノン神殿―アテナイの威光を語る、最高の神殿建築。;ポンペイ―土中から現れた、驚くべき古代ローマ式生活。;ミロのヴィーナス―世界に愛される、女神ヴィーナスの美しさ。;古代美術の傑作が集う、必見の博物館へ。)
西洋美術の傑作で読み解く、ギリシャ神話の世界。(ギリシャ神話―その始まりと構造。;相関図で、ギリシャ・ローマ神話を解剖。)
稀代のローマ皇帝、ハドリアヌスとは何者だったのか。(ヤマザキマリ)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
3
紀元前の古代ギリシャ・ローマの芸術を知ることが、ルネサンスや新古典主義の理解につながると思います。ギリシャ神話が描かれた絵画もたくさん載っていて、後世への影響の大きさを感じます。2023/06/05
ふゆ
0
構成も説明もわかりやすかった2014/09/24
Punk!Punk!Punk!
0
なぜこんなにもローマに魅了されるのだろうか?今回もローマの文字を見つけて、思わず手に取った。本書は、大きく3つ章で構成されている。まずギリシャとローマの歴史、勢力図、宗教、政治経済、生活、哲学といった項目を交互に見比べながら読み進める事ができる。続いてギリシャ パルテノン神殿とローマ ポンペイ、ミロのヴィーナスを徹底研究していく。最後にギリシャ神話を題材とした絵画、彫刻といった美術品を読み解く内容となっている。更におまけ?として「テルマエロマエ」の作者 ヤマザキ女史のハドリアヌスへの想いが述べられ終了。2014/09/23
う みの
0
古代ローマを礼讃しようと思い読み始めたが、名だたる芸術家たちによるギリシャ神話を題材にした作品が無数に紹介されており、ローマ贔屓の自分ですら「ヨーロッパの美の源泉はギリシャにある」と認めざるを得ない。ボッティチェリは言うに及ばず、ゴヤもルーベンスもティントレットもベルニーニもモローもカラヴァッジョもルノワールもダヴィドもグレコもシャガールもブリューゲルも、皆ギリシャ神話を描いていた。ローマ神話はギリシャ神話がイタリアの民俗信仰と合体したものであるし、新旧の聖書にもギリシャ神話由来のエピソードが少なくない。2021/08/17
Motley
0
★★★★2014/08/23
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- 和書
- アイヌ史を見つめて