勝海舟

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 914,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480885272
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

「幕末」と薩長の「閥末」を傑出した政治力で生き抜き、常に強い影響力を及ぼした海舟の生涯を描き尽くす、書き下ろし決定版評伝。

内容説明

徳川幕府の「幕末」と明治薩長藩閥政治の終わり「閥末」。自らの大きな役割を果たしつつ、二つの激動期を生き抜いた勝海舟。膨大な資料精査と長年の勝海舟研究の成果を基に、その全生涯を描ききった書下ろし千八百枚、畢生の決定版評伝。

目次

剣から蘭学へ
ペリー来航で俄に遷転
長崎海軍伝習
太平洋往復
迂回から海軍へ戻る
共和横断派
閑居と再任
大政奉還から彰義隊戦争まで
静岡東京往復期
在官四年(海軍大輔就任から元老院議官辞任まで)
金と人の動き(西南戦争前夜)
『亡父帖』を作り留魂碑を建てた日々
還暦につづく年月
野から朝へ
『流芳遺墨』『追賛一話』セットと国会開設
日清戦争に反対
いよいよ「閥末」
海舟死去と十九世紀の終り

著者等紹介

松浦玲[マツウラレイ]
昭和6(1931)年、広島県生まれ。京都大学放学処分。立命館大学大学院修了。京都市史編纂所主幹、著述業、桃山学院大学教授等を経て現在著述業。専門=日本近代の政治史・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
勝海舟の生涯とその生きた時代とを様々な資料を照らし合わせながらまとめた大著。正確な記録を残すことが苦手という海舟の短所を踏まえてそのクセを押さえ、同じ体験をした人の日記や書簡と照らし合わせることで、実際の勝海舟が浮かび上がってくる。会話のやり取りなどのエピソード的な話はほとんど取り上げられず、時代の流れとその時々の海舟の行動や立ち位置が淡々と語られる。読み物というよりは、資料的な本。でも読みごたえあり。2017/09/10

BLACK無糖好き

3
勝海舟と関係者の日記や書簡等から、勝海舟の生涯を解き明かした大書。勝海舟は記録に残す事に関しては相当にズボラだったようで、日時がいい加減な日記や、金の遣り取りの記録も帳簿の上で収支を合わせるというつもりがないなど、研究者や歴史家にとっては厄介な人物だという印象を持った。王政復古が薩長の「私」であるのに照らして、大政奉還そのものは徳川の「公」だという立場を取る所は、この人らしさを感じる。本書は全体的にかなり細かく、ボリュームも相当なので、注釈はすっ飛ばしました。(^_^;) 2016/01/09

むっち

2
勝海舟は世界主義だったのですね。日清戦争に反対し、戦後処理では、賠償を求めず鉄道を敷して清と連携してロシアに対抗しろと考えていたとは、ところが、当時の日本は官僚も庶民もマスコミもみな、清を馬鹿にしていたのですね。でも海舟が身近に感じられてよかった。2011/05/20

夢仙人

2
手紙等の史実を中心とした海舟の評伝。相当細かいことが書かれており、多少研究者向けか。読み物としてはどうか。2010/05/06

メルセ・ひすい

1
13-79 赤22 天才は創作癖 舞文曲筆家 ??正確に記録するのが不得意?嘘をついて本音を見せない。膨大な記述の解析が難。周囲の人物の記録から推定することを要す。★宗教はしいて言えば無宗教?勝家は日蓮宗だが若年時に修行で参禅したこと以外?長女はクリスチャンになるが反対はせず。クララ・ホイットニー宅を邸宅内に建てさせ邸の表札に(the sign``Yaso-kyo゙ hangs at gate)と書いていた。とクララは言うが、特に仏教を信じてもいなかったようだし、耶蘇教も関心が無く、無宗教であった。★※2010/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/343999
  • ご注意事項