ちくま学芸文庫<br> インド文化入門

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ちくま学芸文庫
インド文化入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510259
  • NDC分類 225
  • Cコード C0195

出版社内容情報

異なる宗教・言語・文化が、多様なまま統一された稀有な国インド。なぜ多様性は排除されなかったのか。共存の思想をインドに学ぶ。解説 竹中千春

内容説明

遠くインダス文明にまでさかのぼり、異文化が交錯する要衝の地として繁栄してきたインド。そのため現在も多様な民族、言語、宗教が混在する。また古来よりカースト制が敷かれてきたことから、社会階層も多様に存在している。しかし、どの地方、どの民族のカレーを食べてもカレーとしてのカテゴリーに収まっているように、インド文化圏は多様な中にも統一性が保たれている。それはいったいなぜなのだろうか?映画、新聞広告、絵画、物語、遺跡、陶磁器、食べものといった身近なテーマを切り口に、インドの文化と歴史を丸ごと理解する、世界的権威によるまたとない入門書。

目次

「ラーマーヤナ」をめぐって―多様な物語の発展と歴史的意味
言語・民族問題―ドラヴィダ運動を中心に
カーストとは何か―その発生と行方
新聞の求婚広告―バラモン社会の変動
インダス文字の謎―コンピューターによる解読
石造ヒンドゥー寺院壁の刻文―王朝史・社会史を解く
菩提樹の陰にて―インドとスリランカの仏教
デリー・スルタン朝の遺跡―ムスリム政権とインド社会
海のシルクロードとインド―胡椒・陶磁器・馬
カレー文化論―南アジアの統一性
ベンガル派の絵画と日本―タゴール・岡倉天心の交わり
映画に見るインド社会―映画と政治の関わり
ティプ・スルタンの理想―イギリスとの闘い
インドのフェミニズム―ヒンドゥー教における女性蔑視と女神崇拝
マハトマ・ガンディーの試み―糸車をまわす

著者等紹介

辛島昇[カラシマノボル]
1933‐2015年。東京大学名誉教授、大正大学名誉教授。専門は南アジア史。タミル語刻文研究の世界的権威であり、カレー博士としても知られる。History and Society in South india(Oxford University Press)により日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うちこ

5
この本「インド文化入門」は、結婚・格差・性差のところにしっかりページが割かれていて、例えば結婚の際に女性側に課せられる持参金(ダウリ)について興味深い調査結果が書かれています。 女性を差別しながら賛美する。この複雑さは、前者については「マヌ法典」を読むとよくわかり、後者は女神の登場する数々の物語で知ることができます。 ── が、われわれ外国人が理解するのはなかなか難しいもの。この本では、その混ざりかたになんとか迫ろうと、そういうポジティブな意気込みが感じられます。2023/06/08

in medio tutissimus ibis.

4
カーストはヴァルナ(階級)とジャーティ(生業)からなり、今日では後者の意味が優勢である。それは内婚、職業との結びつき、穢れによる(信仰によって必ずしもヴァルナと一致しない)上下の差別、地域性の四つの特徴を備えていたが、今日では明確に残るのは内婚のみである。同階級、同宗派(サブセクト)内でのゴートラ外婚が、およそ三十年前の新聞広告にみられるお見合い婚である。カレー、ラーマ物語、家庭に根付けなかった仏教の栄枯盛衰を見るに、インドの統一性とは、些か矛盾した言い方だが、家意識の強さと要約できるかもしれない。2021/08/17

Koki Miyachi

3
インドという国の文化を多面的に学ぶ。全体をぼんやりとは理解できたが、日本という国から見ると、あまりに異質な文化ゆえに、実際にその場に身を置かない限り理解できないと実感した。とはいえ、インドが国際的に存在感を高めている現在、その背景や考え方を学ぶことは、はじめの一歩としてとても重要。少しずつその範囲を広げ、と深度を掘り下げていくしかない。2023/07/31

belier

2
インドの歴史と文化について非常に幅広い入門書。ここまで幅広いとカタログ的で深く本に入れず読み飛ばしがちになるが、この本では軽いなりにそれぞれきっちりと紹介してくれて、読み応えがあり楽しめた。特に印象に残ったのは映画のこと。近年、インド映画は世界的に人気だが、ずっと前からこの国では映画が盛んだったのだ。娯楽映画で歌と踊りを取り込んだり、イギリスを敵役にするのは前から定番だったことを知った。また、使用言語が多様だったり、映画と政治が密接に関係したりとかがあり、社会自体の日本との違いに興味をかき立てられた。2023/04/30

ヨシツネ

2
ラーマの辺りカンピオーネ !のラスボスだけど神話解釈だと無限の指摘できる理由がよくまとまり2021/01/06

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