ちくま文庫
世界でいちばん受けたい授業―「よのなか」科実践記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 542p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480425362
  • NDC分類 375.313
  • Cコード C0137

出版社内容情報

「自殺」「いじめ」「お金」「差別」──あなたは、子どもにどう教えますか?
著者が提唱することで一躍全国的な話題になり、見学者が続々と訪れた、[よのなか]科の授業の貴重な記録が一冊に。解説:長尾彰夫

内容説明

子どもたちにとって身近な教材、ハンバーガー、自分の家を取り上げたり、少年犯罪の模擬裁判をするなどして、社会の仕組みを解き明かしていく「よのなか」科。地域で働く人や、社会で活躍する人を講師に招いた授業を再現し、実際に使用したワークシートも掲載。教師と生徒たちの肉声から、授業のライブ感が味わえる。『人生の教科書「よのなかのルール」』実践編。

目次

1個のハンバーガーから世界が見える1―地図をながめてシミュレーション
1個のハンバーガーから世界が見える2―輸出と輸入をロールプレイング
「ゴム」と地球とあなたの関係から政治と経済を学ぶ―政治的な学び~「保守派」と「革新派」って何?経済的な学び~「付加価値」って何?
自分の家の窓から日本が見える1―家づくりをロールプレイング
自分の家の窓から日本が見える2―家に関するディベート大会その1
自分の家の窓から日本が見える3―家に関するディベート大会その2「子ども部屋にまつわる自由と責任の関係」
自分の家の窓から日本が見える4―市長シミュレーションで「税金」を理解する
「差異」と「差別」を考える―ニューハーフの存在と自分の中の弱者の発見
中学生はもう大人?まだ子ども?―大人と子どもの境目を考える
「少年法」を通して大人と子どもの境目を考える1―イギリス・バルガー事件から「少年法」を考える〔ほか〕

著者等紹介

藤原和博[フジハラカズヒロ]
1955年東京生まれ。78年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任後、93年よりヨーロッパ駐在、96年同社フェローとなる。ビジネスマンでありながら小中学校での教育改革に関わり、2003年より5年間、都の公立小中学校では初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を務める。08年、橋下大阪府知事特別顧問に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぴかいち

7
読み応え抜群。よのなか科の実際の授業内容がわかる本。平均世帯の食費等から自分にどれくらいお金がかかっているかなど、身近から社会を理解できる。食費は月一人当たり2万5千円ぐらい。1997年の統計だけど。最新の統計を見ようと思う。 自殺者数は年間3万3千人ほど。交通事故の3倍である。こういう人口の感覚が最近わかってきたような。2018/01/30

sabosashi

5
ニホンは昔から読み書き手習いに秀でていて、世界のなかでも平均して知的二ベルが高いとされてきた。  しかし、こんにち、わたしたちの周りを見回すと、教育には矛盾のみが山積している。  それはなぜか?  最大の要因は、教えることと、学びたいことの次元があまりにも異なっていること。  教える側は、これを覚えておけば、あとできっと役に立つと思う。しかし今ではあとで役に立たないことばかりになってきたような気がする。  学ぶ側は、かならずしも今、役に立つことを学びたいわけではない。  2018/02/14

Yossarian

1
読み物として面白いと思うと同時に、この長さは必要ないだろう、とも思う。カリキュラムをたくさん詰め込む意味が(読み物として)あるのか?

遠山太郎

1
よのなか科の授業に一緒に参加できる本。読むだけで楽しく頭を柔らかくできる。情報処理力ではなく情報編集力とは?。一緒に考えて対話する経験から得るものを体感できます。とにかくエキサイティングなので読み進めるうちに考えも進む。自分と社会との関係性も学ぶので社会復帰にだって使える。 方法はだいたい1インプット2クイズorゲーム3シンク4ディスカッション5ロープレ6ディベート7プレゼン8ライト。中3で、ゴムと技術で付加価値になる、クローンと分ける本人性、こんな内容を同年代と話して、その友達と育てれたら楽しいだろうな2012/05/18

愛玉子

1
第一線で働く大人が、先生と協力して授業を行う『よのなか科』。そこで取り上げる題材はハンバーガーや差別や少年法や、教科書にはまず載っていないようなものばかり。文章がト書き風に書かれているので、慣れない方はちょっと読みづらいかもしれないが、中学生達が生きた知識を貪欲に吸い込んでいく様子が伝わってくる。最終章には「なぜ人を殺してはいけないか」、その答えを自分なりに出すための手がかりが書かれていて、読み応えがあった。2009/09/07

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