ちくま学芸文庫<br> 裏社会の日本史

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裏社会の日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098818
  • NDC分類 210
  • Cコード C0136

出版社内容情報

中世における賤民から現代社会の経済的弱者まで、また江戸の博徒や義賊から近代以降のやくざまで――フランス知識人が描いた貧困と犯罪の裏日本史。

フィリップ・ポンス[フィリップポンス]
著・文・その他

安永 愛[ヤスナガ アイ]
翻訳

内容説明

やくざ、被差別民、テキヤ、日雇い労働者等、日本社会の陰に存在してきたマージナルな人々に光をあて、彼らの貧困の実態と権力による支配・利用構造を数多くの文献と取材によって詳細に考察した重厚なリポート。著者は『ル・モンド』紙極東特派員を長年務めているフランス人ジャーナリストで、そのタブーを恐れない記述やインドの不可触民・イタリアのマフィアとの比較など、日本人では書き得なかった外国人の視点ならではのものとなっている。中世から現代まで、歴史の裏側に確実にあった「もうひとつの日本」の真実。

目次

第1部 日陰の人々(中世における周縁民;江戸期下層のヒエラルキー;国民国家の周縁で;大変容;大日本を支えた労働者たち;どんづまりの街)
第2部 やくざ(江戸の犯罪;義賊;敗戦期のやくざから暴力団まで;やくざの組織・権威・伝統;あたらしいやくざ;露天商;路上の花火師たち;テキヤ―帰属と拒否)

著者等紹介

ポンス,フィリップ[ポンス,フィリップ] [Pons,Philippe]
1942年パリ生まれ。政治学・社会学を学んだ後、東京日仏会館の研究員として1970年に来日。1975年に『ル・モンド』紙極東特派員に転身。1981年から5年間のローマ勤務をはさみ、東京在住。日本特派員の経験が長く、『ル・モンド』東京支局長も務めた

安永愛[ヤスナガアイ]
1965年広島県生まれ。現在静岡大学人文社会科学部教授。1988年東京大学文学部社会学科卒業。同大学にて社会学修士号および学術修士号取得。パリ第8大学に留学しDEA取得。専門は近現代フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

56
裏社会からみた日本史。被差別階層や炭鉱、ドヤ町、ヤクザ(暴力団)について詳しい。原著は1999年発行だが、かなりの発見がある。軍艦島で韓国・朝鮮人の労働が今も争点となっているが、島に明らかにその人々の墓が存在しているようだ。遊女の平均寿命は22歳だったらしい。鬼滅の刃を巡って何やら紛糾しているが、創作をきっかけに事実を知る切っ掛けになるであろう。また、被差別層によっては幕府から恩恵も受けた特権階級(楽とは言えないが)に近い身分が存在したようだ。逆に明治維新で差別が加速したのは皮肉である。2021/12/23

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33
天皇に仕えて糊口を凌いでいたエタ・非人の”末裔”といえるやくざが、差別撤廃で平民となりながらも戦後に治安維持を引き受けることになった皮肉。言うなれば影の公務員である彼らの中世以前から現代に至るまでの壮大な歴史をフランス人(ル・モンド東京支局長)が一冊に纏めた凄い作品。暴力団と時の権力者との繋がりについては多くの文献等で周知の事実だが、暴対法の施行により世間から排除されることで暴力団のシノギが変化したのも事実。必要悪を切り捨てた日本にとって、ヤクザなき日本の汚れ仕事の代役を誰が果たすのかと言う問題が残る。2019/01/14

∃.狂茶党

21
陰なる文化。 表の、真っ当な生産性の仕組みからは一見外れていて、その実、隅々まで染み通ってる、潤滑油の如き機能を持ちながら、排除される存在。 力の問題、権力と暴力。 労働力は力であるが、消費の回路に押し込められ、自由の名の下に分断され、共闘への動きは弾圧される。 弾圧に加担することも、一つの仕事であり、この社会の維持に大いに役立っている。 で裏というのは、表と一体、二つ合わせて一つのもんですよね。 仕事を配分すること、とくに使い捨ての仕事を、機能させること。 2023/05/25

Akito Yoshiue

15
内容も叙述スタイルも非常に優れている。翻訳も素晴らしいのだろうが、とにかく読ませる。2018/10/12

∃.狂茶党

12
日本の貧しき人々とそこにある、政治的力学、暴力の構造、心性。 フランス人の視点から縦横無尽に検証していく。 当事者や、週刊誌の記事、研究者の発言まで、作者の当たる情報源は、日本の学者や、ライターと比較しても遜色がなく、薄い本を乱発する日本の出版界がどうかしてるんだよね。 ”これは、日本の悲惨というより、労働力と効率との容赦ない関係に隷属している人間の世界に共通な悲惨である。” 下層社会に人々は籠城する、硬い殻に包まれて、大きな力に流される。 ほとんど死んだ種子、絶望に似たものは従順と見分けがつかない。2022/07/09

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