ちくま学芸文庫<br> 流言蜚語

個数:

ちくま学芸文庫
流言蜚語

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月20日 19時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093905
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0136

出版社内容情報

危機や災害と切り離せない流言蜚語はどのような機能と構造を備えているのだろうか。つかみにくい実態を鮮やかに捌いた歴史的名著。

内容説明

流言蜚語の成立条件、構造、社会的機能を詳細にわたって分析した論考、および関東大震災の生々しい体験記と、震災直後の世情への反応、流言を考察した達意のエッセイを付す。

目次

1 流言蜚語(流言蜚語と報道;流言蜚語と輿論)
2 大震災は私を変えた(日本人の自然観―関東大震災;明日に迫ったこの国難―読者に訴える;大震災は私を変えた;地震のあとさき)

著者等紹介

清水幾太郎[シミズイクタロウ]
1907‐88年。東京生れ。東京帝国大学文学部社会学科卒業。社会学者。ジャーナリスト、文学博士。讀賣新聞社論説委員、二十世紀研究所所長などを経て、学習院大学教授(1949‐69)、清水研究室主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

119
先日読んだうわさ関連の本に、三冊の古典があるということでそのうちの1冊がこの本で読んでみようと思い手に取りました。1937年の出版で中身はかなり古いのですが、2.26事件の直後に、流言が取り締まりの対象になっていく契機の一つとなったということで書かれたようです。前半が報道との関連、後半は世論との関連で、基本的なことが書かれていて参考になりました。2016/07/24

塩崎ツトム

15
地球温暖化ではあらゆる災害の規模がでかくなる。つまり熱波はより暑く、台風はより強く、そして寒波はより寒くなるのだけど、インターネットも流言飛語の伝播の速度と影響力を増した一方、それを駆動させる原理については変わらず、人々はよりおろかになり、公儀と民衆の間を充たすべきマスコミはただ劣化し、煽動合戦に振り回されている。本書後半の、朝鮮人虐殺や甘粕事件に少年として接した著者の「軍隊はわたしも殺すであろう」という観念の生々しい衝撃。2023/07/24

Yonowaaru

6
流言蜚語を報道が通常通りに機能しない「アブノーマル」な報道として捉え、事実aとcの間にあったかもしれない数々のb’やb*を見る、戦前の古典的社会学研究。それはむしろ、完全にその存在を消そうとすればするほど湧いてくるもので、まさに蜚(ごきぶり)であろう。清水先生自らの被災体験やそのあと起こった「天譴」論への批判も含め、現代の災害に通じるところも数多くある。復刻されたのが2011年の地震だが、コロナ下でもやはり示唆に富んだものだろう。2020/06/18

ぽん教授(非実在系)

5
噂論の古典(オルポートの『デマの心理学』より古い)であるため、科学的厳密性は今の観点から考えると乏しく、哲学など他分野に脱線したり、著者の個人的経験もかなり入るなど、エッセイの要素が強い。しかしだからこそ読ませる面白い記述も多い流石の魅力に溢れている。自己愛の強い性格には、下町スラムエリアばかり被災した弱いもの虐めでしかない自然の理不尽と、それを天罰だと称する立派な文士たちのトンチンカンな分析は耐え難かった。2019/05/14

4
◯メディア学の古典的名著。我ながら完璧なタイミングで読んだと思う。関東大震災の日、そして世界中でとある流言蜚語が飛び交っている昨今で、本書は読者に大いに実感を伴って迫りくるものがある。第一部は繰り返し読む価値があるし、様々に適用して鍛えたい。◯文章が常識的な論理性を保ちつつ、引用や具体例が豊富で面白い。震災後の「天譴」論の真意は掴みづらいが、例えば、敗戦が自然の天災のように淡々と処理されてしまうこと、根本的な思想的展開を見せずに経済が解決したというようなもの?関東大震災の体験の文章はどれも同じで飽きる。2023/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3164126
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。