出版社内容情報
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内容説明
1984年、東京―思想界、音楽界の巨人が音楽・文化について語りあった。坂本の創作現場に吉本が立ち会い、デジタル・シンセサイザーなどを用いた最先端の作曲手法を坂本が解説する。そこでは音楽が作品として屹立していく様が丁寧に描かれ、同時にモードが変わりつつある文化の時勢を見極め、未来を予測する先見的な対話が紡がれた。既成概念が壊され、技術革新による新時代到来を予見できた時代の、出色のドキュメント。巻末に1984年を振り返る、坂本への文庫版特別インタビューを収録する。
目次
1 現代の音楽工場見学
2 ムジカ・コンビナトリアのあらたな探究
3 電子音楽作曲のためのプログラム―YOSHIMOTO=SAKAMOTO PROJECT(リズム/ベースをつくる;作曲・補作作業;アレンジ)
4 歓ばしき音楽機械!?
文庫版インタビュー モードが変化した一九八四年
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京生まれ。東京工業大学卒。詩作、評論で名を成し、詩集に『転位のための十篇』(荒地詩人賞受賞)等がある。また、戦後思想家としての評価を確立した
坂本龍一[サカモトリュウイチ]
1952年、東京生まれ。1976年、東京芸術大学大学院修了。学生時代から音楽活動を始め、1978年にアルバム「千のナイフ」でデビュー、後にYMOに参加し世界的成功を収める。また『戦場のメリークリスマス』等、映画などに楽曲を提供。環境・平和問題についても積極的に発言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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