出版社内容情報
「インダストリー4.0」「IoT」等を批判的に検証し、日本の製造業の潜在力を分析。現場で思考を続けてきた経済学者が、日本経済の夜明けを大いに語りあう。
内容説明
空前の円高、「世界の工場」中国の台頭、エレクトロニクス系産業の競争力低下―。30年ものあいだ、過酷なグローバル競争下にあった日本のものづくり。しかし、逆風のなかで必死にもがき、たゆまぬ鍛練の結果、いま、現場は圧倒的な強さを獲得した。「インダストリー4.0」「IoT」「AI」に代表されるドイツ型ものづくり論を批判的に検証し、さらなる拡大が予想される日本の製造業の潜在力を徹底的に考える。現場で思考を重ねてきた経済学者が、日本経済の夜明けを大いに語りあう。
目次
第1章 反撃する製造業―30年間の苦闘を超えて
第2章 ものづくり現場力の国際比較試論
第3章 日本の現場は最強である―工場進化論
第4章 インダストリー4.0という幻想―日本の競争優位の本質を読み解く
第5章 大震災から甦る製造業―東北復興レポート
第6章 設計の比較優位
第7章 貿易立国・日本の針路―戦後経営史から未来を読む
あとがきにかえて
著者等紹介
中沢孝夫[ナカザワタカオ]
1944年生まれ。福山大学経済学部教授。専門は、中小企業論、地域活性化論
藤本隆宏[フジモトタカヒロ]
1955年生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。専門は技術・生産管理論
新宅純二郎[シンタクジュンジロウ]
1958年生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。専門は、経営戦略論、国際経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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