出版社内容情報
東日本大震災後の今こそ、関東大震災からの復興を指揮した後藤新平に学ばねばならない。都市計画研究の第一人者が、偉大な政治家のリーダーシップの実像に迫る。
内容説明
東日本大震災を機に、関東大震災後の帝都復興に稀代のリーダーシップを発揮した後藤新平が再び注目され始めた。なぜ後藤のような卓越した政治家が出現し、多彩な人材を総動員して迅速に復旧・復興に対処できたのか。壮大で先見性の高い帝都復興計画は縮小されたにもかかわらず、なぜ区画整理を断行できたのか。都市計画の第一人者が「日本の都市計画の父」後藤新平の生涯をたどり、その功績を明らかにするとともに、後藤の帝都復興への苦闘が現代に投げかける問題を考える。
目次
序 再評価されるべき後藤新平
第1章 生い立ち―水沢の気風と陪臣の心意気
第2章 地方の医師から内務省衛生局長に
第3章 台湾総督府の民政長官
第4章 満鉄の都市経営―大連と長春
第5章 東京の都市問題―都市計画法の制定
第6章 関東大震災と帝都復興計画
第7章 帝都復興事業の遺産
著者等紹介
越澤明[コシザワアキラ]
1952年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院博士課程修了。現在、北海道大学大学院教授。国土交通省社会資本整備審議会委員、都市計画・歴史的風土分科会長、住宅宅地分科会長として都市再生特別措置法、景観法、歴史まちづくり法、高齢者住まい法などの制定に関わる。内閣府中央防災会議首都直下地震対策専門調査会委員なども務める。アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞、日本都市計画学会石川賞、日本都市学会奥井記念賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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