ちくま新書
東アジア共同体をどうつくるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063403
  • NDC分類 332.2
  • Cコード C0231

内容説明

アセアン諸国と日本・中国・韓国を含む十三カ国を軸に、一歩一歩アジアにおける地域統合への道のりがつけられようとしている。通商金融分野を皮切りに、域内経済統合への動きがすでに加速されはじめているが、さらに軍事安全保障や環境・農業・エネルギーなど、さまざまな分野における相互協力への動きがどんなシナリオを描き、アジア共通文化と交差しながら地域統合の実現へと実を結ぶのか。アジア諸国への最新の調査・取材を踏まえて、歴史のひだに分け入り、日本再生の条件と東アジア共同体構築への道を指し示す注目の一冊。

目次

第1章 歴史のしじまから―EUとAUとの間で
第2章 動きはじめる東アジア―もうひとつの共同体へ
第3章 縮まる相対格差―「第二の敗戦」のあとに
第4章 情報革命の衝撃―グローバル化の第三の波
第5章 錯綜する脅威論―台頭中国と「新安全観」
第6章 東アジア安全保障レジームの道―TACとARFプロセスを超えて
第7章 共通の持続的発展へ―環境・農業・エネルギー
第8章 交差する文化―アジア的価値とは何か
終章 第三の開国―ポスト“東アジア”へ

著者等紹介

進藤榮一[シンドウエイイチ]
北海道生まれ。1963年京都大学法学部卒業。同大学院修了。法学博士。筑波大学名誉教授。江戸川大学教授。グローバルな視野からアジアの興隆を読み解く一級の国際政治学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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taming_sfc

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進藤榮一先生の2007年の著作。本書の面白いところは、EUとの比較を通じて、東アジア共同体が成立するのであれば、どのような方法で、どのような性格をもつべきであるのかについての叙述が多いことである。つまり21世紀における東アジア共同体は、情報革命を背景として、カジノ・グローバリズムを脅威の対象とし、自由貿易協定からはじまり、開かれた地域主義を唱えつつ、開発共同体としての性格を持ち、ASEANを中心的な統合イニシアティブとして進む、という仮説である。溢れ出る知性を感じざるを得ない1冊と言える。2014/01/10

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