出版社内容情報
鈴木いづみ、土方巽、澁澤龍彦…。文化の〈異端者〉たちが遺した詩、小説、評論などを収録。反時代的考察を深く味わうアンソロジー。
四方田 犬彦[ヨモタ イヌヒコ]
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福間 健二[フクマ ケンジ]
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内容説明
詩は書かれる先から読まれていった。小説は物議を呼んだ。批評は絶対支持か、断固粉砕だった。難解さこそ美徳であった。知の権威が問われ、言語の秩序が大きく揺らいだとき、文学はかつてなく輝いていた。1968年から72年まで、実験の時代の文学アンソロジー。
目次
中上健次
寺山修司編『ハイティーン詩集』より
寺山修司選『高3コース』より
永山則夫
鈴木いづみ
佐藤泰志
石井尚史
帷子耀
芝山幹郎
清水昶〔ほか〕
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年大阪府生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人
福間健二[フクマケンジ]
1949年新潟県生まれ。東京都立大学人文学部文学科英文学専攻卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。詩人、映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
15
(1)文化に続いて、文学編も読みました。敢えて手に入りやすい、著名な作品(庄司薫、三田誠広、高野悦子等)を避けて、無名な投書や見過ごされてきた文章や主に詩が取り上げられてます。性質上学生運動に関する青い情熱の迸りがこれでもか!と展開されてトゥマッチでした。後半の吉本隆行さんの似非芸能人の格付けなんか面白かったです!大橋巨泉もまえたけもボロクソに言われてます。一番よかったのは澁澤龍彦さんの「血と薔薇」の巻頭言です。ラストが三島由紀夫なのは当然ですね。鈴木いづみさん初めて読みました。良かったです。2018/04/28
my
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四方田の巻頭言はおもしろかった2019/10/06
my
0
四方田にしか編纂できないものではあった2019/06/16