革命と独裁のアラブ―誇りと甘えが交錯する中東の社会と心

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478016411
  • NDC分類 302.26
  • Cコード C1025

内容説明

どうなる緊迫のアラブ王制諸国。民主化革命が相次ぎ、にわかに激動の時代に入った中東情勢の読み解き方を、アラブ研究の第一人者が社会構造と精神世界の視点から緊急徹底解説。

目次

第1部 アメリカは血を流さない戦争を仕掛けた いま中東で何が起きているのか?(これを知らなければイスラム国家の本当の姿が見えない;独裁者は大衆が創り出すものである;栄光と屈辱 アラブ諸国の歴史的背景;外国はこうしてアラブ世界に食い込んでいく)
第2部 アラブの人々の習慣と気質はどのようにして育まれたのか?(イスラム世界で成功してお金持ちになる方法;アラブの人々は現実と幻想の間を行き来している;瞬時と永遠の言霊の世界)

著者等紹介

佐々木良昭[ササキヨシアキ]
1947年岩手県生まれ。拓殖大学商学部卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科修了。トルクメニスタンインターナショナル大学名誉博士号授与。大阪万国博アブダビ政府館副館長、アラブ・データ・センター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館、拓殖大学海外事情研究所教授などを経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー、2010年より笹川平和財団アドバイザー(いずれも現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ラーメン小池

4
【図書館本】リビア大学に留学経験のある筆者によるアラブの政治・文化論。出版当時はアメリカの陰謀論に与するものとの揶揄もあったやもしれないが、現在のイスラム国の台頭によるカリフの復興などを耳にすると筆者の卓見が垣間見える。彼らの狂信的とも言える思想や行動はどこから来るのか? 厳しい自然条件と貧困と絶望、そして自らと一族の名誉を守るため死を厭わない文化、歴史と現在を往き来するコーランの影響か・・。しかしその一方で為政者への甘えの心など、アラブの人の心のひだをわかりやすく述べている。イスラム入門としてお勧め。2015/02/02

うらじ

4
中東の国境線を引き直すための権謀術数がアラブの春だった! 革命により湾岸諸国を中心に王国を不安定化し、非人道的・非民主的・反アメリカ的な国家が次々に倒れ、あるいはぎりぎりの危険な状況に追い込まれた。サウジアラビアやクウェートといった湾岸王政国家は大量の資金投入で国民の不安を抑え込んだが、イスラム原理主義が台頭すればアメリカの庇護を求めるしかなく、結果的にイスラム圏では共和制も王政も大きく変革を迫られる。あまりにも衝撃的な内容をサラッと書いてあって唖然とする本だった。2014/07/16

真夏みのり

1
この手の本はあんまり得意じゃないんだけど、これはおもしろかったなあ。カダフィ大佐がそんな熱い若者だったとは思わなかった。最終的には、英米の陰謀でした。2011/10/20

co1024

0
専門書ではなく人脈/経験自慢と根拠のない陰謀論をふりばめたエッセイ仕立なので、すぐ読めた。新たに知る情報もいくつかあったのでそこはよかったが、彼の本はもう読まない。2016/12/08

カリスマ予備校生

0
作者の独断ではないかと思われる箇所、陰謀論にもみえる箇所があって説得力は弱い。ただ横たわる文化の違いは少しわかった気もする。

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