内容説明
1930年代と50年代にヘミングウェイが体験したアフリカ…。『老人と海』を書き上げた彼はなぜ、アフリカへ向かったのか。ヘミングウェイの愛したアフリカを訪ねる!
目次
空からの眺め
風景の中を歩く
一期一会―人と所と
風土病の恐れ
神々と呪術の世界
ベナン断章
オン・ザ・ロード
キリマンジャロの麓でパリを想う
ベナン前後―パリにて
ジヴェルニーを訪ねて
旅を終えて―『老人と海』再読
著者等紹介
今村楯夫[イマムラタテオ]
1943年静岡県生まれ。ニューヨーク州立大学大学院博士課程修了。東京女子大学名誉教授。専門は現代アメリカ文学。現在、日本ヘミングウェイ協会顧問。日本におけるヘミングウェイ研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょうゆ
1
アフリカの風土病に興味あって読んでみた。期待してた風土病の記述とは違ったが、ブードゥー教の祭りや、ベナンという国についてなど、興味深い内容が多かった2016/03/08
りら
1
図書館。ヘミングウェイの専門家がアフリカ旅行を通じて、これまで気づかれなかった作品への影響等を語っていくところが興味深い。また、訪れたベナンの様子の描写はきっとヘミングウェイが試みたことをご自身なりに再現したものと思われ(特に景色の表現)、これもやってみたかったんだろうなぁと想像する。ご自身の旅行を通じて、それをやってしまうところに贅沢さを感じるのだが、嫌味はなかった。寧ろ淡々と描かれているので、知らない国のことなのに、読み進めやすかった。ヘミングウェイにもアフリカにも興味ないのに、不思議なことだった。2014/06/12