内容説明
わが国の宗教改革史研究を牽引してきた著者による単行本未収録の重要論考を全3巻に集成。第1巻は、聖書注解者という側面を手がかりにカルヴァンの霊性の核心に迫ると同時に、エコランパーディウス、ツヴィングリ、ヤン・ラスキらカルヴァンの周辺を精査、更には熊野義孝における受容を通してわが国における影響作用史にも考察を巡らせる。
目次
第1部 カルヴァンにおける霊性(詩篇註解序文を中心に)
第2部 聖書注解者カルヴァン(二つのローマ書注解―カルヴァンとエコランパーディウス;宗教改革者のサクラメント論―ローマ書四章一一節の釈義から;ヨハンネス・エコランパーディウス―長老制教会政治の起源に関連して)
第3部 戦い(カルヴァンとツヴィングリ―「シュライトハイム信仰告白」を手がかりとして;「シュライトハイム信仰告白」論駁再考―ツヴィングリからカルヴァンへ)
第4部 ヤン・ラスキの教会形成(ヤン・ラスキと「ロンドン教会規則」;ヤン・ラスキにおける聖餐式)
第5部 宗教改革を神学する熊野義孝(義認と予定;熊野神学におけるサクラメント)
著者等紹介
出村彰[デムラアキラ]
1933年、仙台に生まれる。東北学院大学、東京神学大学を経て、イェール大学、プリンストン神学大学、バーゼル大学に留学。神学博士。東北学院大学文学部教授、副学長を経て、同大学名誉教授。現在、宮城学院理事長。宗教改革史に関する著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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