出版社内容情報
佐口 透[サグチ トオル]
著・文・その他
内容説明
一二世紀の中ごろ、ヴェネツィア生まれのマルコ=ポーロは、二五年にもわたる東方への空前絶後の大旅行の途にのぼった。もちろんクビライの宮廷に向かったのである。彼は単に旅行家、商人であったのみならず、ローマ教皇特使の任をも帯びていた。ローマ教皇とモンゴル帝国とを結ぶ東西交渉の檜舞台で、マルコは何を考え、何を観察し、いかに行動したのであろうか。本書は、マルコの実像をもとめて“東方見聞録”を細かに読み返しつつ、その裏面より新しい視点で、マルコを生き生きと捉え直した力作である。
目次
1 マルコ=ポーロ登場の前夜
2 東方旅行
3 クビライの帝国
4 未知の世界の見聞録
5 東西世界の交流
6 マルコ=ポーロの遺産
著者等紹介
佐口透[サグチトオル]
1916(大正5)年、石川県金沢市に生まれる。東京帝国大学文学部東洋史学科卒。蒙古研究所員、金沢高師教師、富山大学助教授、金沢大学教授、摂南大学教授を歴任。その間、東京外国語大学A・A研共同研究員、ハーヴァード大学研究員なども歴任。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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