内容説明
実は真っ赤な阿修羅、きらめいていた銀閣、ド派手な風神雷神…。私たちが「わびさび」の芸術として親しんでいる国宝は、初めからもののあわれで、渋くて枯れた趣だったわけじゃない。最新のデジタル技術で国宝の「本来の姿」を復元し、制作当時の「環境」を合わせて理解すれば、日本美術の見方がガラリと変わる!
目次
第1章 俵屋宗達 風神雷神図屏風(長年の疑問;立体と二次元の差 ほか)
第2章 キトラ古墳壁画(昨今の美術展の典型;制限だらけの鑑賞スタイル ほか)
第3章 銀閣寺(わびさびというよりモダン;書院造の元祖を目撃 ほか)
第4章 阿修羅像(そもそも阿修羅とは;他にも童顔バージョンはある? ほか)
著者等紹介
小林泰三[コバヤシタイゾウ]
1966年生まれ。学習院大学(美学美術史専攻)を卒業後、大日本印刷に入社。「狩野派の屏風・花下遊楽図屏風」(’95年)、「地獄草紙・生きている地獄」(’97年)で数々の賞を受賞。2004年、小林美術科学を設立。デジタル復元により、新しい日本美術の鑑賞法を確立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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