内容説明
つかえる構築主義。どのような概念装置やアイデアをつかえば分析が首尾よく進むのか。経験的な方法論として鍛え上げた試みを提示する。
目次
構築主義で何をするのか―経験的探究の方途の成熟のために
第1部 経験的なフィールドワークにもとづく構築主義(「ひきこもり」社会問題化における精神医学―暴力・犯罪と「リスクの推論」;「安全・安心」というるつぼ―生活安全条例を中心に;社会問題のサイクルと経路依存性―「非実在青少年」規制をめぐって;緩慢な自殺から緩慢な殺人へ―日本における喫煙問題と受動喫煙という概念;ケースを記録する―強調する、省略する、共有する)
第2部 歴史を対象とする構築主義(男の猥談に現れる女の性欲―1960年代雑誌記事の「レスビアン」言説;近代日本における被害者像の転換;戦後日本の団地論にみる「個人主義」と「家族中心主義」―「孤立」をめぐる言説史の視点から;写真と写真ディスコース―コンポラ写真をめぐるカテゴリーの変遷;種の曖昧な縁―ハッキングの歴史的存在論について;社会問題の構築とレトリック―論法・転義・同一化)
構築主義との出会い
著者等紹介
中河伸俊[ナカガワノブトシ]
1951年生まれ、京都大学大学院文学研究科修了・博士(文学)。現在、関西大学総合情報学部教授
赤川学[アカガワマナブ]
1967年生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科修了・博士(社会学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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