出版社内容情報
本書は、福祉国家体制に代わる新たな経済社会の枠組みを明らかにすることに答えるための第一歩として書かれたものである。著者は、あるべき価値や規範に立ち返り、いかにして新たな経済社会の枠組みを作り上げていくべきかを根本的に問い直す必要から、経済倫理学の研究へと歩を進め、新たな経済社会が進むべき方向性を見つけ出す。
目次
福祉国家体制の危機と経済倫理学の再興
ドイツ語圏における経済倫理学概観
社会的市場経済の構想
K.ホーマンの「モラルの経済学的理論」の構想
J.ヴィーラントの「ガバナンス倫理学」の構想
P.ウルリッヒの統合的経済倫理学の構想
W.ケアスティングの最小社会国家の構想
P.コスロフスキーの倫理経済学の構想
カトリック社会論の基本的特徴
E.ナスの「目的倫理学としての経済倫理学」の構想
A.リッヒの福音主義経済倫理学の構想
新たな経済秩序構想を求めて
著者等紹介
永合位行[ナゴウタカユキ]
1961年三重県生まれ。神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。姫路獨協大学経済情報学部講師、助教授、神戸大学経済学部助教授を経て、神戸大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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