東アジアの通貨・金融協力―欧州の経験を未来に活かす

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東アジアの通貨・金融協力―欧州の経験を未来に活かす

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326502868
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C3033

出版社内容情報

東アジアが目指すアジア通貨圏実現のために、共通通貨バスケット・ペッグ制を経てアジア通貨単位(ACU)を軸とする「アジア通貨制度」を目標にすることを提唱する。

欧州委員会・欧州中央銀行などでの実地調査を踏まえ、域内での通貨・金融協力を本格軌道に乗せるため、過去の事例分析と応用の可能性への考察が必要であることを訴える。欧州での経験を教訓にしつつ、チェンマイ・イニシアティブの問題点と信用供与制度のあり方、及び経済レビューと政策対話の問題点、多角的サーベイランスに焦点を絞る。

[関連書] 同著者 『アジア安定通貨圏』(勁草書房刊)


はしがき

第1章 欧州の多角的サーベイランスと政策協調
  はじめに
  1.多角的サーベイランスと政策協調の進展
  2.年月を要する統計資料の整備
  3.東アジアへの意義

第2章 スネークと欧州通貨制度における市場介入と信用供与制度
  はじめに
  1.スネーク(1972~79年)
  2.1980年代における欧州通貨制度(1979~90年)
  3.通貨評議会と中央銀行総裁会議
  4.欧州通貨基金(EMF)をめぐる議論
  5.東アジアへの意義

第3章 欧州の資本取引自由化と民間ECUの発展
  はじめに
  1.欧州の資本取引自由化への3段階
  2.1980年代の主要国の資本取引規制
  3.資本取引の完全自由化とそのリスク
  4.資本取引自由化の主要根拠法規
  5.民間ECU発展の要因
  6.東アジアへの意義

第4章 東アジアにおける通貨・金融協力の現状
  はじめに
  1.地域金融協力の原点となったアジア通貨危機
  2.主な地域金融協力機構
  3.地域金融協力の現状
  4.金融協力の重点は危機再発防止から域内為替相場の安定へ

第5章 東アジアでの経済サーベイランスの現状と課題
  はじめに
  1.東アジアにおける主な経済サーベイランス
  2.IMFによるサーベイランス
  3.東アジア域内サーベイランスの意義と課題

第6章 アジア通貨制度への展望と課題
  はじめに
  1.実体経済の域内統合と為替相場制度
  2.地域通貨制度の展望
  3.地域通貨圏形成のための諸課題
  4.アジア通貨制度への工程表

資 料 EUにおける「一般経済政策指針(2003~05年)」
  Ⅰ 一般経済政策指針
  Ⅱ 各国別の経済政策指針

参考文献
索  引

内容説明

アジア通貨圏を実現するために何が必要か。アジア通貨単位(ACU)を軸とする「アジア通貨制度」実現のためのサーベイランスなど具体的課題を論じ、FTAの時代に備える金融工程表を示す。

目次

第1章 欧州の多角的サーベイランスと政策協調
第2章 スネークと欧州通貨制度における市場介入と信用供与制度
第3章 欧州の資本取引自由化と民間ECUの発展
第4章 東アジアにおける通貨・金融協力の現状
第5章 東アジアでの経済サーベイランスの現状と課題
第6章 アジア通貨制度への展望と課題
資料 EUにおける「一般経済政策指針(2003~05年)」

著者等紹介

村瀬哲司[ムラセテツジ]
1945年生まれ。1968年一橋大学商学部卒業。2001年7月京都大学学位取得。博士(経済学)。東京銀行、東京三菱銀行調査部長を経て、京都大学国際交流センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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