出版社内容情報
1960年代後半から70年代初頭にかけて米軍の基地再編政策はなぜ(因果関係)、いかにして(プロセス)決定されたのか。
1960年代後半から70年代にかけて、米国は日本本土に所在する米軍基地の大掛かりな再編(整理・統合・縮小)を行った。それは単一の政策ではなく、連続した長期の政策プロセスだった。本書は日本本土、とりわけ首都圏から基地が撤退したことの政治学的意味を解剖するとともに、米国の一次資料を紐解き、沖縄返還の陰にふせられたもう一つの歴史の転回をあぶり出す。
内容説明
一九六〇年代後半から七〇年代初頭にかけて米軍の基地再編政策はなぜ、いかにして決定されたのか。米国の一次資料を紐解き、沖縄返還の陰にふせられたもう一つの歴史の転回をあぶり出す。
目次
序章
第1章 分析枠組―なぜ、誰が、いかにして
第2章 政治化する基地(1968)―日本の視点
第3章 再編計画の始動(1968)―米国の視点
第4章 日本防衛と沖縄(1969)―軍部の視点
第5章 議会の参入(1969‐70)―議会調査権の行使
第6章 決定と伝達(1969‐70)―国防長官の決断
第7章 関東計画へ(1971‐73)―基地の不可視化
終章
著者等紹介
川名晋史[カワナシンジ]
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(国際政治学)。1979年北海道生まれ。2011年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士後期課程修了。著書に『基地の政治学―戦後米国の海外基地拡大政策の起源』(白桃書房、2012年、佐伯喜一賞)、『共振する国際政治学と地域研究―基地、紛争、秩序』(編著、勁草書房、2019年、手島精一記念研究賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
BLACK無糖好き
erechorse