内容説明
「正しさ」「望ましさ」について、単純にして単一の答えを求めることをせず、しかし答えを求めるのを諦めないこと。
目次
序章 ポスト基礎付け主義の問題関心
第1章 アゴニズム再考―ポスト基礎付け主義と民主主義
第2章 われわれは「明白な不正義」に同意できるか―アマルティア・センのアイデンティティ論の検討から
第3章 熟議民主主義における「正しさと政治」とその調停―熟議システム論を中心に
第4章 批判は可能か―再構成に基づく内在的批判の試み
第5章 イデオロギー研究は「政治における正しさ」について何をいいうるか―マイケル・フリーデンの諸研究の検討を通して
第6章 教育におけるポスト基礎付け主義―クリティカル・ペダゴジーの検討から
第7章 「教育」を必要とするデモクラシー―ポスト基礎付け主義としてのプラグマティズム再理解に向けて
第8章 「ポスト基礎付け主義」の「後」で?―存在論の政治的“適用”をめぐって
第9章 基礎付けなき判断―「政治的なもの」としての反省的判断力とその拡張
著者等紹介
田畑真一[タバタシンイチ]
1982年生まれ。日本学術振興会特別研究員。専門は政治理論、民主主義論。博士(政治学)
玉手慎太郎[タマテシンタロウ]
1986年生まれ。東京大学大学院医学系研究科特任研究員。専門は現代政治哲学、医療倫理学。博士(経済学)
山本圭[ヤマモトケイ]
1981年生まれ。立命館大学法学部准教授。専門は現代政治理論、民主主義論。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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