内容説明
グライスが晩年に執筆していた形而上学的な著作を、懇切な解説と訳注つきで初めて邦訳。アリストテレスとカントを下敷きに、哲学の妙味を示す重厚かつ斬新な思索の全体像。
目次
1 理性の諸相(理性と推論;理性と理由;実践的理由と真であるための理由;目的と幸福に関する考察)
2 行為と出来事(概観;デイヴィドソンによる先行論者批判;デイヴィドソンの問題リストに関する更なる考察;デイヴィドソンの提案;行為と出来事の理論以前の区分;デイヴィドソンの提案における困難;異なる仕方による出来事の説明に向けて;行為と出来事)
3 形而上学と価値(生命と終極性;機械論者に対して;終極性と本質;形而上学的実体変容;絶対的価値;実体変容の筋書き)
著者等紹介
グライス,ポール[グライス,ポール] [Grice,Paul]
1913‐88。イングランド中西部バーミンガムに生まれる。オックスフォード大学に学び職を得て、ジョン・オースティン等と日常言語学派を形成した。1967年にカリフォルニア大学バークレー校に移り、その地で亡くなった。日常会話を独自の意味論的視点から分析した言語哲学者として知られる
岡部勉[オカベツトム]
1949年生まれ。熊本大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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