感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
25
宇宙の広大さを考えると、人間はちっぽけだと口先だけで言うのは簡単です。心の底からそれを実感すると、本当に人間の営みなんてどうでも良くなります。毎日楽しく過ごせばよいのさ！小さい悟り♪なお、３世紀ごろのインドの仏教、一番大きい数字は不可説不可説轉（ふかせつふかせつてん）で、10の3721838388197644441306597687849648128乗倍だそうです。本当の悟りを開くにも、膨大な数の概念を理解する事が大切なのでしょうか。2020/11/08
p.ntsk
19
星やガスなどの”目に見える物質”をすべて集めたとしても宇宙を構成する質量はほんの４％。他の２３％は目には見えないけど質量を持ち現在の宇宙構造の種になったのではないかと思われるダークマターと言われる存在。残りの７３％は現在も宇宙を加速膨張させ宇宙の未来を握る鍵として注目されているダークエネルギーという未知の力だそうです。本当に宇宙はまだまだ分からないことだらけ。でもこれらの謎の一端が明らかになるごとに宇宙は私達に新たな真の姿を見せてくれると思うとワクワクします。2014/01/08
風に吹かれて
15
重力が物質をひきつけ星を形成する。ところが確認されている物質が持つ重力のみでは星や銀河そして銀河団を形成することはできないのだという。広いエリアに重力を及ぼしている物質があるはず。それは暗黒物質つまりダークマターと呼ばれているが、どんな物質なのかは明らかになっていない。 宇宙は膨張を続けている。宇宙を誕生させたビッグバンの余波と考えられていたこともあるが、膨張の速さは加速していることが観測されている。加速するには何らかのエネルギーが必要。ダークエネルギーと呼ばれているそれが何なのか解明されていない。→ 2023/08/02
だろん
5
全宇宙が加速膨張してることがどういう観測で導かれたのかが簡単に述べられています。巻末のノーベル物理学賞をとったソール・パールムッター、ブライアン・シュミット両博士へのインタビューはとても興味深く読めました。あれから３年、今どこまで研究が進んでいるのか続きを知りたいと思います。2015/06/19
がぉ＠春待人
4
宇宙の96%を占める未確認の質量と未確認のエネルギー。 この謎の銀河を引き留める重力源：ダークマターと宇宙を広げる斥力エネルギー：ダークエナジーをどう追いつめるかをイラストと共に説明された一冊。 宇宙論などの本では数ページで書かれてしまう点を一冊にまとめ、確認できない物がなぜ存在すると考えられるのか～現在の研究最前線まで詳しく掘り下げられています。 奇妙さ不可解さ、存在すら疑われるダークエナジーが「ダーク」で無くなるとき、きっと人類は今までとは違った新しい物理学を手に入れることができるのでしょうね。 2013/08/28
