内容説明
『新古今和歌集』成立前後後鳥羽院と周辺の歌人たちはどのような和歌活動を展開したのか。勅撰和歌集の歴史において特異な下命者である後鳥羽院の存在や和歌活動を中心に据えて同時代の和歌事象を眺めるとどのようなことが見えてくるのか。『新古今』成立前後の様々な問題を後鳥羽院周辺の歌人たちや後鳥羽院自身の動向や和歌表現というふたつの観点から時代に即して考察する。
目次
第1篇 周辺歌人と場と(始発期を中心に;時空間の共有意識)
第2篇 『新古今和歌集』とそれ以後(『新古今和歌集』の思想;『新古今和歌集』以後;隠岐における和歌活動)
「置文」を契機として―後世の後鳥羽院受容・点描
著者等紹介
吉野朋美[ヨシノトモミ]
1970年東京都生まれ。聖心女子大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学国文学研究室助手を勤め、中央大学文学部に専任講師として着任、准教授を経て教授。専攻は中世文学・和歌文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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