内容説明
主に青海省や甘粛省で使用されているアムド・チベット語はチベット語方言の中で最も古い形を保つと言われている。アムド方言を母語とする著者が、使役表現を日本語と対照させ、両言語の類似点と相違点を詳述。使役表現を「直接関与型・間接関与型・非関与型」に三分類し、日本語の使役表現研究にも有益な提言をおこなう。
目次
序章
第1章 両言語の使役表現の形態的な特徴
第2章 両言語の使役表現の統語的な特徴
第3章 使役表現のタイプと述語となる動詞の関係
第4章 使役表現の意味と語用論的意味の関係
第5章 直接関与型使役表現の意味
第6章 間接関与型使役表現の意味
第7章 非関与型使役表現の意味
終章
著者等紹介
札西才譲[タシツリン]
1967年中国青海同仁県生まれ。1991年青海民族学院チベット言語文学部卒業。青海民族学院チベット言語文学部講師。2000年東京外国語大学留学(研究生)。2002年大正大学綜合仏教研究所客員研究員。2003年学習院大学大学院博士前期課程入学。2006年青海民族大学外国語学院準教授。2010年博士(日本語日本文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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