マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体―エージェンシー理論の光と影

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体―エージェンシー理論の光と影

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月04日 23時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 522p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784296000210
  • NDC分類 332.53
  • Cコード C2034

出版社内容情報

 ポール・ローマー(2018年ノーベル経済学賞受賞)激賞!
 「もっとも大きなダメージをもたらしたのは、金融部門の規制緩和で、レマンは、この点を、20世紀後半にアメリカの金融部門を再構築するのに一役買ったエコノミスト、マイケル・ジェンセンのキャリアを描いた著書で明らかにしている」(フォーリン・アフェアーズ・リポート2020NO.5)

経済は思想で動く。アメリカの資本主義は、GM,GEなどの大企業と連邦政府が渡り合う「組織の時代」から、モルガン・スタンレーなどウォール街の投資銀行が牽引する「取引の時代」、リーマン・ショックを挟んで、シリコンバレーに拠点を持つネット企業による「ネットワークの時代」へと発展してきた。
それぞれの時代には、その時代を特徴づけるアイデアを打ち出して、大きな影響を与えた人物がいる。
「組織の時代」は、企業の所有と経営の分離を唱えた『近代株式会社と私有財産』の共著者で経営学者のアドルフ・バーリ、「取引の時代」は、エージェンシー理論によって敵対的企業買収やレバレッジ経営、経営者への巨額報酬に理論的裏付けを与えた金融経済学者マイケル・ジェンセン、「ネットワークの時代」はLinkedIn創業者で「ブリッツスケーリング」を唱えたリード・ホフマンだ。

本書は、「取引の時代」を主導したハーバードビジネス・スクールの人気教授マイケル・ジェンセンのプリンシパル・エージェント理論とそれがいかに金融主導の経済につながったか、それが多くのアメリカ国民を巻き込んだリーマン・ショックをもたらしたかのストーリーを軸に、経済とそれを支える経済思想の関係を豊富なエピソードを交えて描いていく経済思想物語。

内容説明

時代を象徴する3人の学者・事業家とそのアイデアからアメリカ資本主義の変質を描く異色のノンフィクション。

目次

序章 組織・取引・ネットワーク
1 組織人間
2 組織の時代
3 取引人間
4 取引の時代―勃興期
5 取引の時代―衰退期
6 ネットワーク人間
終章 利益者集団による多元主義

著者等紹介

レマン,ニコラス[レマン,ニコラス] [Lemann,Nicholas]
ジャーナリスト。1954年生まれ。ハーバード大学卒業後、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどを経て、1999年から雑誌ニューヨーカーのスタッフライター。コロンビア大学大学院ジャーナリズム学科の学科長も務めた

藪下史郎[ヤブシタシロウ]
早稲田大学名誉教授。1966年東京大学経済学部卒業、1972年イェール大学Ph.D.取得。1991年から早稲田大学政治経済学部教授。専門は応用マクロ経済学、金融論

川島睦保[カワシマムツホ]
翻訳者。1979年横浜国立大学経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。「週刊東洋経済」編集長、取締役出版局長などを歴任。1991~92年、フルブライト留学生としてハーバード経済学部に客員研究員として在籍。2017年からフリーのジャーナリスト兼翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

6
日本語訳タイトルはよく言っても的外れ。シカゴのとある地区とそこに住む人たちの変遷を軸にした、おおよそ100年くらいのアメリカ経済思想史、金融史、または政治史だった。大企業というものが勃興し、人の生活を支配し始めたと実感され始めた戦前、企業には社会的な役割も期待され、その役割を担わせるには企業を管理できるほど小さくするか、政府を大きくすればいい等、その時々の企業と政府、社会の関係が論じられている。著者はなんらかの公共善を追い求めることを放棄した多元主義とやらを提唱しているが、単なるニヒリズムではなかろうか。2021/11/19

Go Extreme

1
組織・取引・ネットワーク:組織人間かれあ取引人間へ 組織人間:進歩主義派のメンタリティ バーリとルーズベルト 政府権限の肥大化 組織の時代:社会契約としてのデトロイト協定 取引人間:ジェンセンと金融経済学 なぜ組織が必要か 効率的市場仮説との決別 取引の時代・勃興期:市民権を得たM&A市場 進む金融緩 デリバティブ取引をめぐる攻防 繁栄に向かって突き進む規制なき金融市場 取引の時代・衰退期 ネットワーク人間:ウォール街からシリコンバレーへ プリッツスケーリング 利益者集団による多元主義:利益者集団 2021/06/28

chiro

0
グローバル化と規制緩和が格差を拡大し、結果として多くの中間層が低層に動くという現象は日本でも同様で、これにより内需がふるわず、日本は30年に及ぶ停滞期から抜け出せていないが、アメリカはこうした動きがかなり早くからそして大きな規模で現出していることを時代の流れとともに証てくれている著作。2021/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18062746
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。