平和文庫
長崎の鐘

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784284800778
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

目次

1 その直前
2 原子爆撃
3 爆撃直後の情景
4 救護
5 その夜
6 原子爆弾の力
7 原子爆弾傷
8 三ツ山救護班
9 原子病
10 原子病療法
11 壕舎の客
12 原子野の鐘

著者等紹介

永井隆[ナガイタカシ]
医学者。明治41年(1908)2月3日~昭和26年(1951)5月1日。島根県松江市生まれ。幼年時代を父が医院を開業していた島根県飯石郡飯石村でおくる。松江中学校、松江高等学校卒業後、長崎医科大学(長崎大学医学部の前身)入学。昭和7年(1932)同大学卒業。助手。8年見習医官、満州事変に従軍。昭和9年長崎医科大学物理的療法科副手。同年6月受洗、霊名パウロ。結婚。12年陸軍軍医中尉、同年8月~15年2月日中戦争に動員される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しいたけ

99
永井隆医師による、長崎に原爆が投下された日とその後の、あまりに生々しい記録。異様の裸形、血を噴く手首、死骸が阻む道行き。一方で、生きている限り出会える人の不思議なたくましさも垣間見れる。地獄の中血まみれの医療スタッフが、吹き出し一同声をたて笑い合うシーンがそうだ。「わっはっは」「お互いのざま見ろ。それじゃ戦場に出られんぞ」。己れの出血量を測り残り時間を計算しつつ行う、人の命を救うための戦争。生き残ったことを「天国の落第生」と言う。落第生が血みどろで、泣きながら再建したこの日本。大切に思わねばなるまい。2018/08/09

サン

15
永井隆先生の代表作。長崎に投下された原子爆弾による被害、投下時の様子など言葉を飾らずにまとめた本。導入など文が入り乱れていて読みにくかったが、投下時の様子になると一人一人が生き残ったことが偶然や奇跡なのだと感じて、じっくりよめた。2019/03/17

赤とんぼ

7
朝ドラ「エール」を見て、興味を持って読んだ。 長崎で被爆をし、自身も大怪我を負いながらも、多くの人々の治療にあたった、医師の記録。医師として、原子力について学んだものとして、「今目の前で起こっていること」を書きとめようとの意思、人としての矜持、そしてキリスト教徒としての心を感じた。 人の命を大切にする。そのことの大切さを感じる。 今コロナ禍の中で、胸に響く言葉が多くあった。2020/10/31

ちゃーりー

3
軽い気持ちで読んだが内容は重い、75年前の出来事が生々しい、その有様は自分の想像をはるかに超えている、この思いを忘れずにいたい。2020/08/09

kokotwin

2
朝ドラの影響で手にとった。これまで、長崎の原爆のことは、学校で学んだぐらいだった気がする。文章は、とても読みやすく、すーっと入ってくるような感じ。でも、ズドンと体に染み込んでくるような、思っている以上に響くものがあった。ドラマを観てから読んだからなのか、言葉が頭の中で映像化されるというのか、読みやすいがゆえにのめり込んで寝る前に読んだら、眠れなくなってしまってびっくり。明るい時間を選んで読んでいたので、読み終えるのにちょっと時間がかかってしまったが、読んで良かったと心から思う。2021/01/02

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