出版社内容情報
スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマにいたる「核の時代」の実相に迫る!
国境を越え、世代を超え、地球を覆いつくす「核被害」をとらえる、待望のクロニクル
特 色
20世紀、世界を大きく変えた「原子力」の問題。その開発、ヒロシマ・ナガサキ原爆投下、マーシャル諸島はじめさまざまな地域の核実験、スリーマイル、チェルノブイリ、そしてフクシマにいたる現状と歴史を、貴重な写真を通じて捉えなおす、「原発・核」の時代史です。「原発・核」、つまり「核サイクル」というものが、世界と日本の直面する巨大な問題であることが実感されるでしょう。
ウランの採掘・精製から、核兵器・原子力発電所の発展、第5福竜丸からスリーマイル、チェルノブイリ、そしてフクシマ、核廃棄物問題まで。「核サイクル」の抱える問題を、豊富な写真と資料で記録。
世界と日本の「核」利用がどのように行われたのか?最新のデータ、地図、年表を収録し、その社会的背景を明らかに。
「核問題」の理解を助ける、地図や図表も多数収録。
内容構成
核サイクルはここから始まる
(1「核サイクルの問題」/2「核の時代史1:核兵器製造のために」)
繰り返された大国の核実験
(3「核の時代史2:世界に広がる核被害」/4「核の時代史3:原爆から原発:拡散する核廃棄物」)
「原子力の平和利用」と講義する人々
(5「核の時代史4:反核・反原発運動のうねり」/6「核の時代史5:「抗議して生き残ろう」)
廃棄物はどこへ行くのか?
(7「核サイクルの負の遺産」/資料編(世界の核実験・核兵器/世界のウラン生産/世界の原子力発電/年表・核開発とヒバクシャ)
目次
1 核サイクルの問題
2 核の時代史(1) 核兵器製造のために
3 核の時代史(2) 世界に広がる核被害
4 核の時代史(3) 原爆から原発:拡散する核廃棄物
5 核の時代史(4) 反核・反原発運動のうねり
6 核の時代史(5) “抗議して生き残ろう”
7 核サイクル負の遺産
終章 資料編
著者等紹介
豊崎博光[トヨサキヒロミツ]
フォトジャーナリスト。日本写真家協会会員。1948年1月、神奈川県横浜市生まれ。1968年に東京写真専門学院(現、東京ビジュアルアーツ)報道写真科を卒業後、フリーとなる。沖縄、在日朝鮮人と韓国人、アメリカの先住民族インディアンなどを取材後、1978年にアメリカの核実験場となったマーシャル諸島を取材。以後、ウラン鉱石の採掘場や核実験場、事故をおこした原子力発電所などと核兵器の製造開発や原子力発電所の運転による人間への影響、暮らしや環境への被害、反核・非核運動や核被害者大会の取材のために世界各地を訪れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。