内容説明
熱烈なフルトヴェングラー・ファンの多いフランス人によるわが国初の評伝。ナチスとの壮絶な闘いを綴った未公開手記「私は屈服しなかった」収録。浅里公三氏の日本語版監修による最も新しく詳細なディスコグラフィ。
目次
フルトヴェングラーという謎
第１部 ある生涯の物語（巨匠の幼年時代（一八八六～一九一七年）
フルトヴェングラーという奇跡（一九一八～一九三二年）
いかさまの駆け引き（一九三三～一九四五年）
権力と栄光（一九四六～一九五四年））
未公開手記「私は屈服しなかった」（ヴィルヘルム・フルトヴェングラー）
第２部 フルトヴェングラーの遺産（作曲家としてのヴィルヘルム・フルトヴェングラー；指揮者としてのヴィルヘルム・フルトヴェングラー；ヴィルヘルム・フルトヴェングラーのレコード作品；フルトヴェングラー、偽盤そして幻の音盤；ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは語る）
著者等紹介
ジュファン，ジェラール［ジュファン，ジェラール］［Ｇｅｆｅｎ，Ｇ´ｅｒａｒｄ］
１９３４年パリ生まれ。音楽史や作曲家の評伝を著する作家として、また音楽雑誌『サンフォニア』の編集者として、執筆活動を行なうだけでなく、「フランス・ミュージック」、「フランス・キュルチュール」、「ラジオ・スイス・ロマンド」などでラジオ番組のプロデューサーを務めた経験もある
下澤和義［シモザワカズヨシ］
１９６０年生まれ。専修大学教授（フランス表象文化論）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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蘭奢待
11
フルトヴェングラー大全とも言うべき作品。最新の取材に基づき、ポイントを良く抑えて新発見も含めてまとめられている。非ナチス化に対して誰が強硬に反対し、真実はどうだったのかが本人のメモとして公開された。カラヤン、ホロヴィッツ。音楽、指揮に対する哲学が披露され、多数公開された写真とともに非常に興味深い。ディスコグラフィーは単なるその羅列にとどまらず、詳細な説明が付記されていて、此方も興味深い。2018/08/26
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