内容説明
再生産領域における女性の移動に関する最新理論をふまえつつ、改革・開放以降の中国フェミニズムと都市家庭の家政サービス(家事代行)を担う農村女性たちとの連関を描く。
目次
序章 中国の家政サービスをめぐる問題への接近
第1章 近現代における農村‐都市関係とジェンダー分業の交差
第2章 改革・開放以降の社会構造の変化と都市家族
第3章 市場経済化前夜における“貯水池”としての女性―80年代婦女聯の活動に見るジェンダー体制の再編
第4章 市場経済化における農村開発と都市労働政策の連関―北京市における家政サービス市場形成の背景
第5章 移住労働の“回路”再編とジェンダー関係―農村出身家事労働者の経験に見る
第6章 「打工妹之家」にみる農村女性の“水路”の模索と集合的実践
終章 “回路”と“水路”の連関をめぐる考察
著者等紹介
大橋史恵[オオハシフミエ]
1978年愛知県生まれ。2001年東京外国語大学外国語学部東アジア課程中国語専攻卒業。2003年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。2009年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。お茶の水女子大学ジェンダー研究センター研究機関研究員を経て、現在、日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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