出版社内容情報
この世のどこかに存在する悪い本。あなたにいちばん悪いことをおしえてくれる。そんな本いらない? でも、あなたはほしくなる。
この世のなかのどこかに存在している悪い本は、あなたにいちばん悪いことをおしえてくれるでしょう。そんな本いらない? でもあなたは悪い本がほしくなります。きっとほしくなります。
宮部みゆきと吉田尚令が子どもたちに贈る、この世でいちばん悪い本。
子供たちは、おばけが大好きです。
不思議な話、怪しい話、怖い話が出ると、いきいきと目を輝かせて聴き入ります。幼いころから怪談に親しむことによって、子供たちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み、さらには命の尊さや他者を傷つけることの怖ろしさといった、人として大切なことのイロハを自然に身につけてゆくのです。
私たちが人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――そんな願いから「怪談えほん」シリーズは生まれました。
執筆陣に迎えたのは、日本を代表する怪談文芸や怪奇幻想文学のプロフェッショナルたち。それぞれの作家陣、画家陣が、この企画に賛同して集結しました。研ぎ澄まされた文章が、実力派画家によりビジュアルで表現され、今までにない美しくて深みのある怖い絵本ができました。子どもはもちろん、大人にも読み応えのある作品です。「怪談えほん」の世界を、じっくり味わってください。
【著者紹介】
1960年、東京都生まれ。法律事務所等に勤務の後、1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1992年『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で第13回吉川英治文学新人賞。1993年『火車』で第6回山本周五郎賞。1999年「理由」で第120回直木賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞など受賞。2007年『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞受賞など、他、著書多数。
内容説明
この世の中のどこかに存在する悪い本。そんな本いらない?でもきっとほしくなる。宮部みゆきと吉田尚令が贈るこの世でいちばん悪い本。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。法律事務所等に勤務の後、1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1993年『火車』で山本周五郎賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞。1999年『理由』で直木賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2002年司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞。2007年『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年、英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award受賞。ほか、著書多数
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
1971年、大阪府生まれ。イラストレーター。書籍の装画や絵本などを手がける
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。1982年『幻想文学』を創刊し、2003年まで編集長を務める。現在は怪談専門誌『幽』編集長。著書『遠野物語と怪談の時代』で、第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
Aya Murakami
匠
takaC
kou