出版社内容情報
まだテレビ中継がなかった時代――。
オリンピックに命を懸けた、無頼の人気アナウンサー・和田信賢。
玉音放送を担当し、NHK「話の泉」の司会で国民的人気を博したアナウンサー・和田信賢。和田は戦後初めて日本が参加する夏季オリンピックに派遣されることが決まる。念願のオリンピック中継だが、無頼な生き方を貫いた和田は長年の無理がたたって体調を崩していた。
「どうしても、オリンピックを中継したい」
その一心で、男は、大会の舞台ヘルシンキへと向かう。現地から「日本人を鼓舞する」中継を続けるも次第に病は重篤になり、ついに――。
戦争に敗れ自信を失った日本人に、夢と誇りを抱かせてくれたヘルシンキ五輪。
スポーツ小説の名手・堂場瞬一が、選手以上にその生きざまに惹きつけられたという主人公の魅力とは?
内容説明
まだテレビ中継がなかった時代。玉音放送を担当しNHK「話の泉」の司会で国民的人気を博したアナウンサー・和田信賢は、戦後初めて日本が参加する夏季五輪に派遣されることになった。無頼な生き方を貫いた和田は体調を崩していたが、「どうしてもオリンピックを中継したい」―その一心で空路、北欧ヘルシンキへと向かう。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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