出版社内容情報
医者志望の高校生が徐々に女優という仕事に取り憑かれていく。大女優の年代記、仕事論、そして美の下に隠す狂気を語った濃厚な一冊。
内容説明
医者志望だった高校生が、徐々に女優という仕事にとり憑かれてゆく―清純な娘役から悪女、鬼女、極道の妻まで、多彩なフィルモグラフィーを持つ岩下志麻。結婚、出産、独立と時代の不文律を次々と打ち破りながら全身全霊で演じてきた、女優人生のすべてを語った濃密な一代記。文庫版の付録として特別インタビューも収録!
目次
第1章 誕生―女優デビューと木下恵介、小林正樹 『バス通り裏』『笛吹川』『切腹』ほか
第2章 開眼―小津安二郎と川端康成と文芸映画 『秋刀魚の味』『古都』『雪国』ほか
第3章 邂逅―篠田正浩との出会い 『乾いた湖』『夕陽に赤い俺の顔』『暗殺』ほか
第4章 覚醒―野村芳太郎と松本清張 『五辨の椿』『鬼畜』『疑惑』ほか
第5章 独立―表現社の設立 『心中天網島』『無頼漢』『沈黙』ほか
第6章 円熟―女優、妻そして母 『はなれ瞽女おりん』『悪霊島』『鑓の権三』ほか
第7章 凄味―五社英雄との三〇年 『獣の剣』『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』ほか
第8章 大河―母と子の相克 『草燃える』『独眼竜政宗』『葵 徳川三代』
第9章 多彩―岡本喜八、今井正、増村保造 『赤毛』『婉という女』『この子の七つのお祝いに』『魔の刻』ほか
第10章 狂気―岩下志麻の演技論
岩下志麻×春日太一 文庫版特別インタビュー「新しい挑戦がなければ!」
著者等紹介
春日太一[カスガタイチ]
1977(昭和52)年東京生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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