出版社内容情報
税理士・飯塚毅は、中小企業支援の税務手法を巡り国税庁を訴えた。顧客への税務調査や事務所職員の逮捕など当局の圧力に抗えるか。
内容説明
「飯塚をやっちまえ!」―。経営基盤の脆弱な中小企業を支援するため、「別段賞与」という会計処理を考案した税理士・飯塚毅に、国税当局が激怒。脱税幇助だと断罪すべく、顧客への執拗な税務調査や飯塚の部下の逮捕など未曾有の弾圧に乗り出す。巨大な国家権力と闘った男の揺るがぬ覚悟を描く実名経済小説。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京生まれ。化学専門紙記者、編集長を経て、75年に「虚構の城」で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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100
52
日本の会計・税務分野の充実に貢献した、公認会計士・税理士の飯塚毅氏の生涯。メインはお役所の意にそぐわない納税指導に対する弾圧との闘い。心技揃った氏の前で勝敗は明白。2023/03/26
myvi
3
図書館。有名なタイトルなのでいつか読みたいと思っていた。舞台はかなり昔なので読み始めはどうかなと思ったが、読み出すと一気に読める内容。国会での答弁なんかも長々書かれているものの、丁々発止の趣。飯塚氏の芯というか根底に仏教の心があるのも、ここまで強くいられた理由なのだろうか2024/05/15
ohion
3
ずいぶん時間がかかったけど読了。税務当局の横暴、私怨ともいうべき感情から攻撃する様に権力の怖さを感じる。しかも、その元凶の人物は出世するんだからなんとも言えない。清廉潔白、自らの正しさを胸に決して屈しない飯塚氏の姿勢に感慨深い。ドキュメンタリー番組をみるかのような内容に読みあぐねたけどね。2020/07/06
shonborism
2
いつも絶妙?なタイミングで再版される文春の高杉作品。官の横暴に耐えて戦い続けた彼のような人がいたとは知らなかった。自利利他とはよい言葉である。2020/06/13
miyamo
0
❌ 458/547挫折2022/12/22