文春文庫<br> 生命の星の条件を探る

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文春文庫
生命の星の条件を探る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910952
  • NDC分類 450
  • Cコード C0195

出版社内容情報

もし地球が一面、海に覆われていたら……。逆に水量が十分の一に減ったら……。生命が存在する惑星は、地球以外にもあるはずだ!もし地球の水の量が10分の1だったら? もし太陽系に木星がなかったら?

「生命の存在する星は、地球にも必ずあるはずだ」という信念のもと、

様々な「if」を想定しながら、生命が存在できる惑星の条件を、

宇宙生命学の世界的研究者・阿部豊氏が明快に答える。

2016年科学ジャーナリスト大賞受賞作!



解説は、阿部豊氏ご夫人の阿部彩子さん(東京大学大気海洋研究所教授)と、

2015年に大宅壮一ノンフィクション賞を受けた須田桃子さん(毎日新聞科学環境部記者)。



【目次】

序 章 地球以外のどこかに

第1章 水

第2章 地面が動くこと

第3章 大陸

第4章 酸素

第5章 海惑星と陸惑星

第6章 惑星の巨大衝突

第7章 大気と水の保持

第8章 大きさ

第9章 軌道と自転と他惑星

第10章 恒星

結 び 「ドレイクの方程式」を越えて

補 遺 磁場は生命に必要なのか



解 説――「信念」を「科学」に変える 阿部彩子



文庫版のための解説――科学は「人の営み」 須田桃子

阿部 豊[アベ ユタカ]
著・文・その他

内容説明

満天に星が輝くこの空のどこかに、生命を宿す星はあるのだろうか。誰もが抱く疑問に、宇宙生命学の泰斗が答える。もし地球の水の量が10分の1だったら?もし太陽系に木星がなかったら?様々な「if」を想定しながら、生命が存在できる惑星の条件を明らかにする。2016年科学ジャーナリスト大賞受賞作。

目次

地球以外のどこかに

地面が動くこと
大陸
酸素
海惑星と陸惑星
惑星の巨大衝突
大気と水の保持
大きさ
軌道と自転と他惑星
恒星
「ドレイクの方程式」を超えて

著者等紹介

阿部豊[アベユタカ]
1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学大学院博士課程修了。惑星の形成過程を主な研究対象とし、1992年、東京大学理学部助教授を経て2007年より同大学院理学系研究科准教授として教鞭をとる。2011年に、コンピュータによる気候変動の予測モデルを用いて、地球上の水の量を極端に減らすとどうなるかなどの条件を数値実験。妻で気候学者の阿部彩子(東京大学大気海洋研究所教授)との共著論文「陸惑星の生存限界」を『アストロバイオロジー』誌に発表し、世界的な話題となった。2003年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。3年の月日を経て書き上げられた『生命の星の条件を探る』は2016年、科学ジャーナリスト大賞を受賞した。2018年1月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

239
生命の星が出来る条件とはという面白そうなタイトルで手に取った。 逆にどの星でも生命が誕生していたらそれはそれで先に進化した生命が他の星に乗り込んで争ったりするからそれくらいの割合が宇宙全体でも最適だったのかな?と思う。 どちらにしても居てもいなくても簡単には交流できないだろうし、生命が他の星にいても人類に万が一のことがあったら移住出来るかも?という期待くらいしかないとドライな事も思うが、人類が出来たのも凄い条件が整わないと成り立たないのは理解できた。単に水があればいいという問題でもないのは意外だった。2021/03/01

uD

17
奇跡の星=人間をはじめとした生物が生きていくのに最適な環境である(特に液体として「水」が存在している) 著者は地球を”奇跡の星”だとはあまり考えていないようです。 生物が環境に適応して進化してきたのだから、むしろ地球の生物は地球で生きることができて至極当然である、そして地球外に生物を探すのなら地球という環境=生物が生きることのできる環境と、決めつけずに行なうべきだといったところでしょうか。 いずれにせよ、突拍子もない想像や仮説からすべては始まりますよね。未知の分野は特に。 宇宙ってワクワクします2018/06/14

hukkey (ゆっけ)

14
生命が存在できる条件は何か、未だ全て解明されていないからこそ探ろうとワクワクする一冊。満足な読後感。学生時代から欠落してきた知識でも、少し頑張って背伸びすれば解釈できる程良い難易度。筆者は地球を奇跡の星という表現をしたくないとし、もし水の量が1/10だったら、もし大陸がなければ、もし月や木星がなければ、そんなifを次々に突破すると奇跡的に見える。でも地球人は移転できなくとも、ハビタブルゾーンで恒星の寿命や潮汐力までの条件が整えば、環境に適した独自の生命はいるような気がしてくる。プレート運動の重要さが意外。2020/09/26

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

13
那覇空港にて購入。飛行機の中で。海底噴出孔を知り宇宙には生命があるのを確信してる私に、ハビタブルゾーンは知ってるけれど、生命の定義、条件、そして陸惑星と海惑星の種類で水や大気循環、地球システムについての再考。知的生命活動には酸素が必要で陸地に上がる必要がある。ドレークの式は観測機器の進化により次々と発見される系外惑星や銀河に寄って更なる可能性が高まる。地球型惑星が沢山あるという事。木星や土星の衛星への期待。ワクワクが止まらない一冊です。2018年1月に亡くなられたそう、、もっと早く読んでおけばよかったな2018/06/16

jolly

4
これはすごく勉強になった。でも内容が濃すぎてほぼ身には付いてないと思われる… 2018/07/05

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