文春文庫<br> 無名仮名人名簿 (新装版)

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文春文庫
無名仮名人名簿 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905156
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日常の中で普通の人々がポロリと見せる意外な一面を、鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る。何度でも読み返したい名エッセイ集。

転校した鹿児島の小学校で貧しい同級生から丼いっぱいの壺漬をご馳走してもらった思い出。「女がひとりで小料理屋に入り、カウンターに座ってお銚子を頼むのは、ひとりで海外旅行に出掛けるぐらいの度胸がいる」が、働く女の甲斐性だからとカウンターに座ったある夜の出会い。「女はね、女に靴を磨かせるようになっちゃおしまいだよ」と呟いた銀座の靴磨きのおばさんの、ふと目にした休日の光景。乗物や劇場の席とりが不得手な筆者に、「待ってたら、席なんかひとつもないのよ。あんた、女の幸せ、とり逃すよ」と檄を飛ばした女友達……なにげない日常や仕事先で出会った人々や出来事を鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る。大いにうなずき、笑いながら涙が出てくる不朽の名エッセイ集。解説/篠崎絵里子

内容説明

愚痴をこぼす代りに真っ赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけていた祖父。「待ってたら、席なんかひとつもないのよ、あんた、女の幸せ、とり逃すよ」と、乗物や劇場の席とりが苦手な筆者に檄を飛ばした女友達。なにげない日常や仕事先で出会った人々や出来事を、鋭くも温かい観察眼で綴る、不朽の名エッセイ。

目次

お弁当
拝借
マスク
天の網
なんだ・こりゃ
縦の会
唯我独尊
七色とんがらし
転向
普通の人〔ほか〕

著者等紹介

向田邦子[ムコウダクニコ]
昭和4(1929)年東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。代表作に「だいこんの花」「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」等がある。55年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、56年8月航空機事故で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーちゃん

67
向田さんの本は久しぶりで、そのおもしろさを味わい尽くすようにしながら読んだ。無数のエピソードが、どこへ転がるか分からないラグビーボールのようにテンポ良く景気良く繰り出され、気付けば「おぉー!」と声の出る見事な着地。愛すべきそそっかしさはそれだけでも魅力的だが、それをこんなにうまく自虐ネタにして、引き合いに出す人に失礼にならない様に気を配りながら読者を笑わせるなんて!ほんとうに才気溢れる人だったんだなぁ。/「アハハ」「あほやなぁ」と笑ったり、思わず「うまいっ(くぅーっ!)」と唸ってしまうようなところも→2016/10/26

優希

59
何気ない日常、仕事先で出会った人々を描いたエッセイですが、鋭い観察眼で描いている印象を受けました。飾ることなく、ざっくばらんなのが好きです。良き昭和の風景と共に見えるおかしみ、不気味さ、怖さ。ありのままの時代が詰まっていました。2021/05/04

ユメ

55
「曲りなりにもドラマなど書いてごはんをいただいている部分は、白か黒か判らず迷ってしまう部分のような気がする」そんなところが人間だという気がしていると向田さんは書く。向田さんのエッセイからは、彼女の白とも黒ともつかない人間への眼差しを強く感じる。その目は暖かく、かといって甘やかすことをしない。作中に登場する名もなき人が一瞬ふっと目の前に浮かび上がる。その眼差しは、書き手自身にも向けられる。向田さんが描く向田さんに、私は愛着にも似たものを覚える。違う時代に生まれた人の文章をこうして読める幸運を、しみじみ思う。2016/04/27

アカウント停止

37
一昨年父が入院した際に「家にある本を持って来てくれ」と頼まれたけど実家へ行くのが面倒だったので、病院の売店で好きそうな本を数冊買った。その中の一冊。「暇になるから本を沢山持っていくように」って、あれだけ言ったのに!💢 エッセイは滅多に読まないけど、これは面白かった。「向っ気が強いように見えて実は気が小さく、東京人特有のいい格好しい」と言う著者の鋭い人間観察眼。時には自虐を込めて、ユーモア溢れる文章で笑わせてくれた。いるいる、そんな人!って思ったら私もそうだった(笑)父との嫌な思い出を払拭してくれた一冊。2021/03/10

stobe1904

30
【昭和を代表する名エッセー集】普段はノンフィクションは読まないが、ふとしたきっかけでこのエッセーを手に取ることになった。表現が古い部分もあるが、文章のリズムがよく読みやすい。著者の身の回りで起きた出来事や出会いを綴っているが、鋭くも温かく、でも少し意地っ張りな等身大の姿が伝わってくる珠玉のエッセー集だった。★★★★★2023/02/12

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