文春文庫<br> 帝国ホテルの不思議

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文春文庫
帝国ホテルの不思議

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167328030
  • NDC分類 689.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本のホテルの中で特別な位置にある帝国ホテル。30人の現場の人への、職人性や人生観まで踏み込んだ取材でその不思議を炙り出す。

東京五輪で再注目! 日本が誇るホテルの職人たち

日本のホテルの中で特別な位置にある帝国ホテル。30人の現場の人への、職人性や人生観まで踏み込んだ取材でその不思議を炙り出す。

内容説明

接客の職人芸が花開くバーやレストラン、1000人ものゲストの顔を記憶しているドアマン、数々の発明品を生み出す施設担当者…日本のホテルの中でも明らかに特別な位置にある帝国ホテル。そこで働く30人の職人を覗き穴に「不思議」を描き出す。入口から内奥まで、誇りに満ちたおもてなしの流儀をご覧あれ。

目次

1 帝国ホテルの顔という領域(総支配人・定保英弥―「あなたの将来は?」「帝国ホテルの総支配人」;総料理長・田中健一郎―電車とヘラブナ釣りが生む傑作メニュー ほか)
2 ロビーという領域(ドアマン・皆川孝則―両替用五千円札、千円札をポケットに用意;ベルマン・二宮修平―人工呼吸用マウスピース携帯 ほか)
3 レストラン・バーという領域(オールドインペリアルバー・早津明人―魅力的な大人の坩堝たる“柿ピー”発祥の場;インペリアルラウンジアクア・勝又康浩―三味三体の舞台空間で学ぶ人間学 ほか)
4 調理場・宴会場という領域(氷彫刻・平田謙三―消える芸術にいそしむ氷彫刻の左甚五郎;ベーカリー・金林達郎―パンと日本人という巨大で厄介な命題 ほか)
5 内蔵される秘密兵器という領域(シューシャイン・キンチャン―映画、ジャズ、そして靴;プロトコール・金子孝―接遇という伝統の隠し味 ほか)

著者等紹介

村松友視[ムラマツトモミ]
昭和15(1940)年東京生まれ。慶應大学文学部卒業後、中央公論社勤務を経て、作家デビュー。昭和57年に『時代屋の女房』で第87回直木賞を受賞、平成9年に『鎌倉のおばさん』で第25回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

34
日本一のホテルの名にふさわしい、丁寧な接客、こちらが気が付かないところにまで目配りができるスタッフ、と、これこそがおもてなしの心だ、と感心されられるポイントがたくさんあった。迎える客のあらゆる可能性を考え、あらゆる選択肢を用意する。クレーマーにも粛々と対応する。大変な努力と忍耐の積み重ね、それが苦にならないのは、接客の仕事への愛情ゆえ。縁の下の力持ちが大勢いらっしゃって成り立つホテル業。利用する機会があれば(そうそうないが)スタッフのみなさんへの感謝も忘れずにいようと思う。2014/09/19

G-dark

16
「お客さまは十人十色ではなく、一人十色」という境地が、おもてなしとは何か教えてくれます。どの業務を担う人たちも、それぞれが凄いことをやっているのに、押し付けがましく無いのが凄いです。歴史あるホテルということに胡座をかかず、お客さまがその時どんなサービスをして欲しいと思っているのかを各々が見極めて、過剰でも不足でも無いちょうど居心地の良いおもてなしをしているからこそ、帝国ホテルは長年沢山の人たちから愛されてきたのでしょうし、これからもそうして歴史を紡いでいくのでしょうね。 2020/08/17

川崎川

16
日本で最初のホテルという誇りから、様々な人のゲストを迎える仕事ぶりが、著者の目を通して描かれます。帝国ホテルには縁がないですが、夢のホテルに見えてきました。平岩弓枝さんの解説もよかったです。2014/02/23

ひめ

12
大阪にある帝国ホテルは、場所柄があまりよくないので利用する対象ではなかったけど、この本を読んで一度利用したいなぁと思った。いろんな人々のおもてなしが集まったところなんですね。2014/02/19

Ayumi Shimojoh

11
ホテルの本続き読み。旅の非日常の気分を少し味わえるからいい。作者が取材した30人のインタビューと人間観察。中々見れないオールドバーやVIP対応スタッフの仕事や、日本で初めての装置など、ホテルの小ネタで楽しい。2014/02/09

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