文春文庫
食べ物日記―鬼平誕生のころ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167142926
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

池波正太郎は昭和43年に何を食べ、誰に会い、どんな映画や芝居を観ていたか? 下町の味をこよなく愛した作家の日記を公開。

内容説明

江戸の名残り漂う下町の味をこよなく愛した作家・池波正太郎は、どんなものを食べていたのか?「鬼平」連載がスタートした昭和43年の日々の来客、できごと、旅した土地や観た映画とともに、克明につづられた365日の垂涎のメニューを一挙公開。同年執筆のエッセイ、山本一力×池内紀対談、担当編集者座談会など、付録も充実。

目次

第1部 食べ物日記(食べ物日記昭和四十三年版)
エッセイ(久しぶりに…;駿河路;飛騨・高山;鵠沼の夏)
第2部 鬼平誕生(特別対談・山本一力×池内紀―鬼平はこの先四十年も絶対に読まれますよ;担当編集者座談会・川野黎子×大村彦次郎×花田紀凱―我らが青春の日々)

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。平成2年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nagatori(ちゅり)。

10
残念ながら鬼平を未だ読んだことがないので、そこと絡めての感想はないのですが、純粋に「食べ物」日記としてだけでも十分興味深い本でした。今度、鬼平を読んでから読んでみたいな。そうしたらまた、違う感想が出るかしら。それにしても朝ごはんに頻出する「トマトライス、コーヒー」「焼きそば、コーヒー」「チャーハン、コーヒー」…意外と朝食、ジャンクなんですね…2014/09/11

更夜

8
池波正太郎さんが『鬼平犯科帳』の連載を始めた昭和43年(1968年)の一月から十二月までの「何を食べたかの日記」池波さんご自身は「食べ物に執着しない」と書かれていますが、一日3食準備する奥様、豊子夫人の為にいつ、何を食べたかを簡潔に書かれています。武田百合子さんの『富士日記』と比べると、やはり池波さんは江戸っ子で食通。当時45歳なので男盛りではありますが健啖家でよく食べます。観た映画の感想などもちらりと出てきて、興味深い。『鬼平犯科帳』全巻を売ってしまった事を今、猛烈に悔やんでいます。2020/01/14

nyanlay

2
池波氏の食事の記録。粗食の時もあれば羨ましく感じる食事内容。ところどころに見た映画や演劇の感想などもあり、時代を感じさせる一冊。著者が今生きていたら、この時代をどんなに思うだろう。しかし気になったのは「トマトライス」。朝食に食べていらした食事だが、気になる。2013/06/23

goodchoice

1
ちょうど池波さんが45歳の頃の食事を丹念に書いている。池波さんの健啖家ぶりに驚かされる。カツとか天ぷらとかステーキをふんだんに食べ、それがあのバイタリティーにつながっていたのか。後半の山本一力と池内何某の対談はまったく蛇足であった。2018/01/09

sasha

1
池波正太郎が豊子夫人の為に…とつけていた「食べ物日記」から、『鬼平犯科帳』連載がスタートした昭和43年分の抜粋と4本のエッセイを収録しているのだが、どれも既刊本に収められてるんだよな。関係者の対談も少々肩透かし。でも、池波氏の食べ物エッセイを読んで、氏が通った蕎麦屋や洋食屋へ行ったころを懐かしく思い出した。そして、暫くぶりで鬼平を読み返したくなった。2013/01/15

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