出版社内容情報
「ともに生きる」保育者を問いかけた2001年刊行の好評初版に、学習論の最前線、アートの学びを増補した決定版。
一線の認知科学者が保育に「いざなわれてしまった」驚きと疑問から,子どもと「ともに生きる」保育者とは何かを問いかけた初版から十余年.心の理論研究の最前線から子どもの学び論を部分改訂し,レッジョ・エミリアの保育を題材に「アート的思考」の学びに今後の展開を見る新章を増補した決定版.
第1章 子どもを見るということ
1 子どもを具体的に見る/2 「けんちゃんの絵日記」からの脱出/3 「子どもを見る」という行為/4 「子どもに寄り添う」ということ/5 子どもを「集団の一員」として見る
第2章 子どもが「発達する」ということ
1 保育における発達観の変化/2 「ピアジェ」はどう乗り越えられたか/3 子どもは他者の「心」がわかるか/4 「子どもの発達を見る」ということ/5 関係論的発達論
第3章 保育思想の源泉をさぐる
1 幼児教育のはじまり/2 倉橋惣三の幼児教育思想/3 現代の幼稚園教育要領に見る「倉橋」思想/4 もう一つの保育思想
第4章 「ともに生きる」保育
1 佐伯の「ドーナッツ論」/2 文化的実践を,文化的実践で、文化的実践へ/3 保育における「援助」とはなにか/4 「ともに生きる」保育
第5章 「アート的思考」の教育
1 レッジョ・エミリアの保育実践/2 「アート的思考」の教育/3 「聴き入ること」の教育
あとがき 増補改訂版の刊行にあたって
【著者紹介】
佐伯 胖
佐伯 胖:信濃教育会教育研究所所長/東京大学名誉教授、青山学院大学名誉教授
内容説明
幼児の学びのリアリティに寄り添う。紋切型を断ち切って「子どもを具体的に見る」ことを提言した衝撃の初版に、認知科学の先端をアップデートし、「ともに生きる保育」の可能なる試案「アートの学び」を増補した決定版。
目次
第1章 子どもを見るということ(子どもを具体的に見る;「けんちゃんの絵日記」からの脱皮 ほか)
第2章 子どもが「発達する」ということ(保育における発達観の変化;ピアジェはどう乗り越えられたか ほか)
第3章 保育思想の源流をさぐる(幼児教育のはじまり;倉橋惣三の幼児教育思想 ほか)
第4章 「ともに生きる」保育(佐伯の「ドーナッツ論」;文化的実践を、文化的実践で、文化的実践へ ほか)
第5章 「アート的思考」の教育(レッジョ・エミリアの保育実践;「アート的思考」の教育 ほか)
著者等紹介
佐伯胖[サエキユタカ]
1939年岐阜県に生まれる。1964年慶應義塾大学工学部管理工学科卒業。1970年ワシントン大学大学院修了(Ph.D.)。東京理科大学、東京大学大学院教育学研究科、青山学院大学文学部教授、同大学社会情報学部教授を経て、現在、信濃教育会教育研究所長、東京大学名誉教授、青山学院大学名誉教授、多摩美術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
雪桜