出版社内容情報
ロシア革命、スターリン時代、ソ連解体期のディアスポラの諸相を、国家の枠組を超えた歴史・文学・社会的な視点から解読する。
特定の地域からだけではとらえられないディアスポラの諸相を,国家の枠組をこえた歴史的・文学的・社会的な視点から読み解いていく.ロシア革命,スターリン時代,ソ連解体といった諸要因によって発生したディアスポラに注目し,新たな文化を生み出す力として照射する.
総論 ディアスポラ論(沼野充義)
I 離散のロシア人
1 境界を越えていくロシア・東欧作家たち(沼野充義)
2 ベルジャーエフの思想と亡命(大須賀史和)
3 ハルビンの在外ロシア教育機関とロシア人社会(中嶋 毅)
II ロシア・ソ連・東欧のユダヤ人
4 ロシア帝国とユダヤ人(高尾千津子)
5 スターリン時代のユダヤ人問題(長尾広視)
6 両大戦間期ガリツィアの文芸界とユダヤ人(加藤有子)
III 旧ソ連・東欧・アジアのディアスポラ
7 ロシアのドイツ人(半谷史郎)
8 私は夢も日本語で見ていた(メルトハン・デュンダル)
9 記憶の変奏(奥 彩子)
ブックガイド
【著者紹介】
塩川伸明:東京大学大学院法学政治学研究科教授
目次
総論 ディアスポラ論
1 離散のロシア人(境界を越えていくロシア・東欧作家たち―比較亡命文学論の試み;ベルジャーエフの思想と亡命;ハルビンの在外ロシア教育機関とロシア人社会)
2 ロシア・ソ連・東欧のユダヤ人(ロシア帝国とユダヤ人―ロシアがユダヤ史に及ぼした影響;スターリン時代のユダヤ人問題;両大戦間期ガリツィアの文芸界とユダヤ人―その文化的可能性と広がり)
3 旧ソ連・東欧・アジアのディアスポラ(ロシアのドイツ人;私は夢も日本語で見ていた―トルコ・タタール移民の活動;記憶の変奏―ユーゴスラヴィア解体と文学的ディアスポラ)
著者等紹介
塩川伸明[シオカワノブアキ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授
小松久男[コマツヒサオ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授
沼野充義[ヌマノミツヨシ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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