中公新書ラクレ
防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121503381
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C1231

内容説明

国防に関する「世界の常識」が通用しない日本。「高い、古い、遅い」兵器の通達に税金が浪費されている。政治家もメディアも指摘しない、自衛隊の装備調達の異常な実態を明らかにする。

目次

第1章 「買い物官庁」防衛省と「丸腰」自衛隊(他国との価格差は一〇倍にも!;シビリアン・コントロールが効いていない ほか)
第2章 自衛隊の兵器を検証する 陸自編(89式小銃―性能は凡庸。しかも外国の四~五倍の値段;機関拳銃―使い勝手の悪い、ギャング向けの銃 ほか)
第3章 自衛隊の兵器を検証する 海自編(潜水艦―巨大化の一途を辿るも戦略なし;護衛艦―海上保安庁より遅れている ほか)
第4章 自衛隊の兵器を検証する 空自編(空中給油機―四機ではまったく足りない;F‐X―混迷の度を深める次期戦闘機選定)
第5章 日本の防衛産業の行方(商社は悪か;防衛産業の緩慢な死 ほか)

著者等紹介

清谷信一[キヨタニシンイチ]
1962年生まれ。東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関、漢和情報センター(Kanwa Inofrmation Center)上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなどでの豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

3
2010年初版。半世紀も戦争しなかったら、武器調達なんかもこんな感じになるのかな~。確かに機密問題もありますが、もう少し工夫の余地もありそうです。自衛隊の在り方や違憲かどうかなどを全く考慮していないのが面白いです。2013/01/04

yshigeru

3
我が国の防衛産業を育て維持していかなければならないという意見には同意できる。が、書き方がよくない。本書の最後の部分を読まないと、「コスト高の国産をやめて安い輸入品を買うべし」と思われかねない。読者は必ず最後まで読むべし。2010/02/14

やまべ

2
これを読むと在日米軍が必要な理由がよ~く分かります(笑)2010/06/03

nagoyan

2
良。個別の兵器ではなく、兵器調達、防衛産業という観点からわが国安全保障の病理を抉って、むしろ爽快でさえある。背広、制服の別なく官僚たちの保身と権益のために、貴重な財源が空費されている。軍事技術は難解な専門用語が多くて一般国民にわかりにくく、また、日常生活に影響することがないから、一般国民の関心が薄くなってしまいがちだが、やはり、国民はもっとこういうことを知るべきだろう。その前提として安全保障に対する健全な意識を有しておくべきではあろうけど。2010/02/03

あらあらら

1
装備オタク(軍事オタクではない)の清谷さんとドラフトオタクの小関順二さんは趣味でくえててある意味うらやましい2010/01/28

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