出版社内容情報
台頭する中国経済を支える全く新しいタイプの資本主義は、周辺の国々にいかなる影響をもたらすか。その恐るべき実態を描く
内容説明
巷にはニセモノがあふれ、官僚は官職を売買し、儲かると思った分野に企業が殺到して共倒れする。隣国のこの奇妙な経済がどんなタイプの資本主義を形成するか、我々は知っておくべきだ。
目次
第1章 資本主義のタイプ
第2章 中国経済の下部構造
第3章 殺到する経済
第4章 官僚腐敗の構図
第5章 中国経済の未来
終章 ヘデラ型資本主義
著者等紹介
東一眞[ヒガシカズマサ]
1961年鹿児島市生まれ。86年筑波大学第二学群人間学類卒。83~84年米ニューヨーク州立大学留学。87年筑波大学大学院経営政策科学研究科中退、読売新聞社入社。地方部などを経て経済部。99~2000年米ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所客員研究員。03~06年北京特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
8
正しいことを言ったとしても、それが通用する社会ばかりではない。いくら主張しても事実が変わらないのであれば、それに合わせて行動を変えるしか無い。それは正義とは反する行為かもしれないが生き残っていくためにはそれ以外の手段がないのもまた確かである。2016/05/05
Humbaba
1
相手を理解するために大切なことは,まず発生している事実をそのまま認めることである.それが合理的でないとか,社会的におかしいとか言うのは,意味が無い.まずそのような社会であることを理解し,それを認めた上でどう対処していくかを考える必要がある.2013/04/28
中島直人
0
中国の社会規範の低さを指摘し、共産党独裁政権が続く限り、改善は不可能とする著者の説は一面の説得力を持つ。が、それをはるかに超えるパワーを最近の中国経済には感じてしまう。2011/10/18
Humbaba
0
中国人は,まず自分の利益を最大限に得ることを目的とする.それは,合成の誤謬が起こったとしても変わらない.その姿勢が正しいかどうかの問題ではない.日本人とは違うが,どちらが優れているかという問題ではなくて,そのようなものとして理解していくべきであろう.2010/08/03
おっとちゃん
0
ヘデラ資本主義のネーミングがだめ2009/05/27