内容説明
日本社会全体に閉塞感が漂っている。経済は停滞し、年金や医療など社会保障問題も深刻化するばかりだ。大震災の復興財源もおぼつかない。経済成長こそが復活の鍵であるが、日本はもうそれを望むことはできないのだろうか。本書は、日本経済を取り巻く四つの難問―デフレ、財政難、円高、少子化―を社会学の目で整理し、どのような方法でそれらを解決し、経済を成長させることができるかを提示するものである。
目次
プロローグ 日本が抱える四重苦
第1章 行財政改革論の神話
第2章 「失われた二〇年」の要因論争
第3章 円高の桎梏
第4章 少子化をどう乗り越えるか
第5章 増大する社会保障費の重圧
第6章 未来への投資
第7章 まずはデフレの脱却から