出版社内容情報
経済格差や環境破壊を引き起こすなど、各国で欠陥を露呈している市場主義。その源流に位置するフリードマン思想の功罪を明らかにする。
内容説明
ベルリンの壁の崩壊後、世界を席巻した「市場主義」。だが、経済格差や環境破壊を引き起こすなど、欠陥を露呈している。本書では、市場主義の源流に位置するフリードマンの経済思想を、同時代の証言を交えて読み解き、その功罪を明らかにする。第二次大戦後、彼らが勢力を拡大した過程を辿る一方、アメリカの経済思想の多様さにも注意を促す。
目次
第1章 フリードマンの孤独な闘い―主流派経済学に抗して(「選択の自由」を訴え続けた経済学者;歴史の長い貨幣数量説 ほか)
第2章 静かなる時流の変化―「市場の失敗」から「政府の失敗」へ(『経済分析の基礎』;ベトナム戦争 ほか)
第3章 シカゴ学派の勝利?―ベルリンの壁の崩壊(社会主義の崩壊;シュンペーターの資本主義衰退論 ほか)
第4章 フリードマン以前の「シカゴ学派」―F.ナイトの「適度な懐疑主義」(「偉大な新古典派経済学者」ヴァイナー;ダグラスとシュルツ ほか)
著者等紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年(昭和37年)、宮崎に生まれる。1985年、早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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風竜胆
KAZOO
ぽん教授(非実在系)
ステビア
Hepatica nobilis