聴覚思考―日本語をめぐる20章

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  • サイズ B40判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784120046759
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0095

内容説明

「耳で考える」とはどういうことか?新しいアイディアを生み出すには耳学問こそ重要だ―「上手なスピーチ」「講義を聴くコツ」など、日常で役立つヒントも満載。

目次

1 基本は「聴く」(詩人の講演;馬耳東風 ほか)
2 慎重に「見る」(目の判断のあやうさ;未来は見えるか ほか)
3 日本語の特性(言文別途;俳句世界 ほか)
4 自家製の日本語(敬語はひとのためならず;偶然の発見 ほか)

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県に生まれる。東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。文学博士。雑誌「英語青年」の編集長を十年余り務めた。東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

31
日本人の思考、発想は、生活からはなれた観念によってすすめられている(10頁)。話し方、聴き方は学校で教えることではない(22頁)。読むことに集中するには、耳になにか聞かせた方がよい、というのは、ひとつの発見(48頁)。私はradikoでSBCラジオを聴きつつWordで今抜き出しているような毎日だ。1万冊で引退するけど。その後は岩波文庫を読んでのながら族を志向する。本は目の前の文字を読めばいいのだが、未来は読みたくても、字に書いていない。2015/09/07

和草(にこぐさ)

5
耳から入る言葉と目から入る言葉。生まれすぐには耳からの言葉が重要であるが、言葉を覚えていくに従い、目から言葉を覚え読み書きを習得するが、もっと耳で言葉を聴き、考える。2015/07/22

ハメ・ドゥースト

2
★★☆日本語をめぐる20章。氏の着眼点の広さ、論理の深さに学ぶ。2015/09/15

Marie Morikawa

1
『聴覚思考』に関して深掘りするのかと思いきや、エッセイみたいなかんじだった。。2014/12/22

良さん

1
「聞く・話す」を重視する聴覚思考は、「声の文化と文字の文化」で言う「声の文化」とも関連するのかも知れない。外山氏の発想にはいつもセレンディピティの種がある。 【心に残った言葉】話し聴くことば、耳のことばは、生活的、実際的であって、文化をつくることができないように考えれば、読み書くことば、目のことばは文化的で、知的であるとなるだろう。それが誤解である。近代教育によって生まれたものである。(まえがき)2014/12/05

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