出版社内容情報
後ろ向きでは無駄にする。文句を言う間に失くしてしまう。人間力を見つめ直す15話。
内容説明
親しき者との別れ、老いにともなう病、たび重なる天災、貧しさがもたらす歪み…、いつの時代、どこの国に生まれようと、私たちを取りまく現実はしばしば善悪を超えている。自分で変更できない運命の部分とどう向き合うか。人間として魅力的とはどういうことか。「自分で方途を考え出す」「好きな人生の道を選ぶ」「時には非合理な異次元を楽しむ」など、人生の持ち時間を無駄にしないための原則を説く。
目次
自分で方途を考え出すことが、人間の条件
自分で好きな人生の道を選ぶ力
日本社会に感じる未熟と喧騒
機械頼みが人間的魅力を失わせる
謝罪の強制は憎しみを増幅させる
地位と名誉とお金が感情を閉じ込める
真の奉仕とは排泄物の始末である
基礎教育の欠如が貧困をもたらす
「実態」は善悪を超えて人を考えさせる
半世紀前の東京オリンピックを思い出して
小出しのワルクチも誠実のあり方―三浦朱門語録
言葉の上だけのポリティカル・コレクトネス
「美しい状態」は偶然の結果ではない
時には非合理な異次元を楽しむ
誰にも変更できない運命の部分
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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