新潮新書<br> チャイナハラスメント―中国にむしられる日本企業

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新潮新書
チャイナハラスメント―中国にむしられる日本企業

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106026
  • NDC分類 338.92
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「無法国家」でのビジネスに未来はない! スズキの元中国代表が発する日本企業への警告。

詐欺的な契約、デタラメな規制、利用される「反日」……。「無法国家」でのビジネスに未来はない! 改革開放以来30年の変遷を見てきたスズキの元中国代表が、中国人ビジネスマンの頭の中と共産党の思考回路を徹底解説。

内容説明

世界シェアトップのトヨタの販売台数が、なぜ中国ではGMの三分の一なのか。そこには「チャイナハラスメント」とでも呼ぶべき巧妙な嫌がらせが関係している。反日に傾く世論を気にする共産党にとって、中国に進出した日本企業は格好の標的なのだ。改革開放以来三十年の変遷を見てきた著者が、中国人ビジネスマンの頭の中と共産党の思考回路を徹底解説。中国ビジネスに求められる「冷徹な戦略」も詳述する。

目次

第1章 中国人ビジネスマンの頭の中
第2章 日本人ビジネスマンの落とし穴
第3章 中国ビジネスに潜むこれだけのリスク
第4章 中国経済の将来は明るくない
第5章 中国事業の責任者に必要なマネジメント技術
第6章 中国人ビジネスマンとの交渉術二十箇条

著者等紹介

松原邦久[マツバラクニヒサ]
1943(昭和18)年静岡県浜松市生まれ。同志社大学法学部を卒業後、67年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社、中国部部長、重慶長安鈴木汽車有限公司総経理、北京事務所首席代表を歴任。2004年、中国政府より「国家友誼奨」を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

88
スズキの中国部部長として長年、中国で仕事をしてきた著者が語る中国ならではの事情と考え方◆中国の日本企業に対する嫌がらせ行為は、今後の中国でのビジネスに必ず悪い影響を与える。日本企業は縮小や撤退を◆私が務める会社もご多分に漏れず中国進出をしたのだが、ここへきて、本書で事例として載っている様々なイヤがらせを受けている。本当にこの国とつきあうには、細部まで理解しておかないと、何もかもむしり取られるんじゃないのかと思う。◆中国進出で課せられる条件/技術やノウハウは盗んだほうが早い/品質よりも生産量/小皇帝が大人に2019/06/05

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

23
▼本のタイトルに悪意を感じた。著者は日中合弁企業におけるスズキの責任者として中国で7年間駐在。そこで体験した中国特有の問題が列挙されている。▼著者は生産から販売まで、あらゆる業務に携わった。交渉や契約の場面で用いられる、中国独特の言い回しや対話方法などを心得ておかないと、大抵日本人(日本企業)側にとって不利な形で事が進むということについて、再三注意している。▼一方で、中国の従業員にやる気を起こさせるノウハウについても指南している。▼日本人の誠意が通じないという実態は残念。中国企業と取引する際の必読の書だ。2022/04/02

ちくわん

18
2015年1月の本。スズキの中国合弁会社に勤め、中国政府から表彰さるるも…。【キーワード】面子、反日、欲、小皇帝、交渉、理財商品、上に政策あれば下に対策あり。中国人だけが行くカラオケ店のエピソードに驚き。彼の国はこうなのか。まぁ、近いから似ているに違いない、という甘いことを考えないことなんだろう。2020/05/02

kakoboo

18
ここ最近仕事で中国に行くことが増えてきたのですが、歴史・文化・政治とはちがったビジネスの視点から中国を学ぼうと思い読んでみました。 普段の仕事のときから少し感じていましたが、日本のビジネススタイルでは中国で仕事をすることはできない。最後のまとめにもあったけど割り切る姿勢が必要だと思います。 特に中国の場合政府の政策による部分が大きく影響しており、駐在員の努力だけではどうしようもいかないことも多いですしね。中国赴任前のメンバーにもぜひ読んでもらいたい本です。2015/03/15

roatsu

11
新書サイズでも内容の濃い良作。何もビジネスに限らず、日本人全般が中国に対して持つべき基本的な認識を豊富な体験事例を交えて説いてくれている。長く対中取引の前線にいた著者ならではの実践的な内容でわかりやすかった。本書内に限らず露呈している日本人の弱点や失敗事例は裏を返せば将来への貴重な教訓であり、検証して二度と同じ轍を踏まないよう克服することで取り返すしかない。本書内でも言われているがいわゆる日本人らしさを捨てることが対中に限らず冷厳な対外関係では重要と思う。2015/03/23

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