内容説明
ヒトは神経の集積体である。アリストテレスが考えた動物精気にはじまり、カエル、イカ、アメフラシ、哺乳動物、さらにヒト脳へ―試行錯誤にあふれた実験の歴史とともに、神経の病、最新の脳生理学までをひもといていく。奇想と執念、愚行と新発見、今となっては常軌を逸した“人体実験”にいたるまで、あまたの科学者たちが挑んできた、人間行動を支配する「神経」解明への道のりとは。
目次
第1部 動物から解き明かす(カエルの足;イカの背中;アメフラシの腹;ネズミの背骨;ネコの脳)
第2部 ヒト脳の解明に挑む(ヒト脳への挑戦;神経からの放出;動物的な脳;神経病への挑戦;脳新時代)
著者等紹介
後藤秀機[ゴトウヒデキ]
1943(昭和18)年東京都出身。神経生理学者。医学博士。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業後、東工大大学院原子核工学科修了。横浜市大、コロンビア大学研究員などをへて岩手医科大学助教授。現在は帝京平成大学地域医療学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。